マツダのプレミアムセダン「センティア」は、「ルーチェ」の後継モデルとして1991年5月に初代モデルがデビューし、同年11月にはアンフィニ・ブランドから姉妹車種「MS-9」が登場しました。コンセプトは「パーソナルユースに徹した、3ナンバー専用のプレステージセダン」で、完成度の高いスタイリングや車速感応型4WS車の設定などがセリングポイントでした。
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高評価を受けたスタイリング
ボディタイプは4ドアピラードハードトップで、スタイリングはボクシーなルーチェから一転して流麗なフォルムに変貌し、その秀逸なデザインセンスは内外の専門家から高く評価されました。センティアとMS-9の相違点はフロントグリルやアルミホイールのデザイン程度で、両者は基本的に共通のスタイリングでした。
ボディサイズは全長4,925mm×全幅1,795mm×全高1,380mmで、全長及び全幅がルーチェよりも一回り以上拡大されEセグメントサイズとなった一方で、全高は若干低くなりました。ホイールベースは大幅に延長され2,850mmとなり、車両重量も増加し1,590~1,640kgとなりました。サスペンション形式は4輪マルチリンクが採用され、駆動方式はFRのみの設定でした。
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マツダ センティアのCM
エンジンはレシプロのみ
エンジンは、ルーチェと異なりロータリーは用意されずレシプロのみの設定で、2.5LのJ5-DE型(最高出力160ps/最大トルク21.5kgm)と、3LのJE-ZE型(最高出力200ps/最大トルク27.7kgm)の2種類のV6DOHCユニットがラインナップされました。トランスミッションは、全車4速トルコン式ATとの組み合わせでした。
発売当初のグレード体系は、センティアが下から「25リミテッド」「25リミテッドS」「30リミテッドG」「エクスクルーシブ」、MS-9が「25タイプⅠ」「25タイプⅡ」「30タイプⅢ」「30タイプⅣ」のそれぞれ4タイプが設定されました。装備面では、トップグレードに「ソーラーサンルーフ」やステアリング連動式フォグランプ、6連奏CDオートチェンジャーなどが採用されました。
そして1992年8月に、センティアに新グレード「25リミテッドG」が追加され、1993年6月にはMS-9に新グレード「25タイプSE」「25タイプⅢ」「30タイプJ」が加わり、「25タイプⅠ」が廃止されました。そして1994年1月に実施されたセンティアのマイナーチェンジと共に、MS-9は経営悪化に伴うラインナップ整理の対象となり生産終了となりました。
センティアの変更点は、フロント廻りの小変更とグレード体系の見直しで、グレードは「25タイプJ」「25タイプJ-X」「30タイプJ」「30タイプJ-X」「エクスクルーシブ」の全5タイプとなりました。そして1995年11月にフルモデルチェンジが実施され、2代目HE型にバトンタッチされました。
先代モデル:5代目ルーチェ
後継モデル:2代目センティア
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