日産自動車は1998年6月、前年にリリースしたステーションワゴン専用車N30型「ルネッサ」をベースとしたプレミアムミニバン「プレサージュ」を発売しました。ルネッサと共通のプラットフォームにオールヒンジ式ドア採用の5ドアボディが架装され、当時ベストセラーカーとなっていたホンダ技研工業の「オデッセイ」の対抗馬と位置付けられました。
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エンジンはガソリン2種類とディーゼルを用意
ボディサイズは全長4,755~4,840mm×全幅1,770mm×全高1,700~1,725mmでルネッサより一回り大きく、ホイールベースは同一の2,800mmでした。駆動方式はルネッサ同様、FFとフルタイム4WDが設定されました。サスペンション形式はフロントがストラット式で、リアはFF車にマルチリンクビーム式が、4WD車にマルチリンク式が採用されました。
エンジンは当初、2.4L直4DOHCのKA24DE型(最高出力150ps/最大トルク22kgm)と3L V6DOHCのVQ30DE型(最高出力220ps/最大トルク28.5kgm)のガソリンNA2種類と、2.5L直4DOHCディーゼルターボのYD25DDTi型(最高出力150ps/最大トルク28.5kgm)が用意されました。トランスミッションは、全車コラムタイプの4速トルコン式ATとの組み合わせでした。
当初のグレード体系は、各エンジン搭載車に下から「CⅠ」「CⅡ」「CⅢ」と専用の内外装が備わる特装車「アクシス」がラインナップされました。室内はアクシスのみ2-2-3シート配列の7人乗り仕様で、それ以外は2-3-3シート配列の8人乗り仕様が標準でした。安全装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグやEBD付ABS、ブレーキアシストなどが採用されました。
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日産 プレサージュのCM
新グレードの追加やグレード体系の見直しを実施
そして同年11月、各エンジン搭載車にCⅡをベースにエアロパーツなどを装着した「パシフィーク」が、翌1999年5月に専用の内外装色を採用した「パシフィークホワイトパールエディション」が追加されました。追って同年10月には、CⅢをベースに装備の充実化を図った「CⅢリミテッド」が追加されました。
次いで2000年4月、3L車のグレード体系が「CⅡクルージング」「パシフィーククルージング」「CⅢクルージング」に変更されると共に、装備の見直しが行われました。更に同年11月には、2.4L車/2.5Lディーゼル車のグレード体系が「C3スプレンド」「CⅡNAVIクルージング」「パシフィクNAVIクルージング」「CⅢNAVIクルージング」に変更されると共に、装備の見直しが行われました。
次いで2001年8月のマイナージェンジにより内外装デザインが変更されると共に、新たに2.5L直4DOHC NAのQR25DE型エンジン(最高出力165ps/最大トルク23.8kgm)が設定され、KA24DE型エンジンとYD25DDTi型エンジンは廃止されました。同時に、グレード体系が2.5L車は「C」「CⅡ」「ハイウェイスター」「CⅢ」に、3L車は「CⅡ」「ハイウェイスター」「CⅢ」に変更されました。
そして2003年7月にフルモデルチェンジが実施され、2代目U31型に移行しました。
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