トヨタ自動車は1997年12月、新型クロスオーバーSUV「ハリアー」を発売しました。オフロード性能と高級セダンの快適性を併せ持つ「高級クロスオーバーSUV」というジャンルを切り開いた先駆け的な存在で、海外にもレクサス・ブランドより「RX」の車名で輸出され、特に北米市場では高い人気を獲得しました。
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SUVながら流麗なスタイリング
スタイリングは、SUVながら傾斜の強いA/Cピラーを持つ流麗なプロポーションを備えていました。ボディサイズは全長4,575mm×全幅1,815mm×全高1,650~1,665mmの3ナンバーサイズで、ホイールベースは2,615mm、車両重量は初期型で1,590~1,730kgでした。サスペション形式は4輪ストラット式を採用し、駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定されました。
エンジンは当初、2.2L直4DOHCの5S-FE型(最高出力140ps/最大トルク19.5kgm)と、3L V6DOHC VVT-iの1MZ-FE型(最高出力220ps/最大トルク31kgm)が用意され、共にトランスミッションはスポーツステアシフトマチック採用のトルコン式AT「スーパーインテリジェント4AT」が組み合わせられました。
当初のグレード体系はベースグレードを基本に、パワーシートや革巻きステアリングホイールなどが装備される「Gパッケージ」、ディスチャージヘッドランプやスポーツシート、JBL製オーディオなどが装備される「Sパッケージ」が設定されました。又、4WDモデルには「FOUR」、3Lエンジン搭載モデルには「3.0」のサブネームが付加されました。
そして特別仕様車として、1998年10月にフルエアロパーツやローダウンサスペンションなどが備わる「エアロツアラー」が、1994年4月にGパッケージの装備にディスチャージヘッドランプやリアスポイラーなどを追加した「エクストラGパッケージ」が、同年10月にエアロツアラーに準じた装備を持つ「エアロツアラーⅡ」が設定されました。
トヨタ ハリアーのCM
M/Cで直4エンジンを刷新
次いで2000年11月にマイナーチェンジが実施され、フロントグリルやリアコンビネーションランプ、ステアリングホイールの意匠変更などと共に、直4エンジンが2.4L VVT-i仕様の2AZ-FE型(最高出力160ps/最大トルク22.5kgm)に置換されました。同時に、ユーロチューンドサスペンションやスポーツシート、JBL製オーディオなどが装備される新グレード「iRバージョン」が追加されました。
更に、特別仕様車エアロツアラーが再度設定されました。その後、特別仕様車として2001年8月に「プライムセレクション」が、2002年1月にプライムセレクションの装備にDVDボイスナビゲーション付EMVを追加した「プライムナビセレクション」が設定されました。そして2003年2月にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。