1977年に初代モデルがデビューしたスズキ自動車の軽自動車「セルボ」は、1998年に4代目モデルの販売終了をもって一旦ラインナップから消滅したものの、2006年11月に全面改良を受けた5代目モデルとなって8年ぶりの復活を果たしました。実用性重視のキャラクターだった先代に対し、初代~3代目モデルのようなスペシャリティ路線の性格を持ったモデルでした。
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ボディは5ドアのみを設定
ボディタイプは先代にあった3ドアハッチバックの設定がなくなり、5ドアハッチバックのみとなりました。スタイリングは、切れ長の異形ヘッドランプやウェッジシェイプのベルトライン&キャラクターラインが採用されるなどアグレッシブなイメージが備わるもので、大人しい雰囲気だった先代から大きく変貌を遂げました。
ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,535~1,545mmで、ブランク期間中の軽自動車規格変更に伴い先代から全長が100mm、全幅が80mm拡大された他、全高も150mm程高くなりました。ホイールベースはプラットフォームを共有する6代目「アルト」と共通の2,360mmで、先代からは25mm長くなりました。
車両重量は790~860kgで、先代比で100kg以上増加しました。サスペンション形式はアルトと共通のフロント:マクファーソンストラット式/リア:I.T.L式で、駆動方式も同様にFFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは、先代最終型が660cc直3SOHCのF6A型であったのに対し、より世代の新しい直3DOHCのK6A型が搭載されました。
NA仕様とターボ仕様が用意され、最高出力/最大トルクは前者が54ps/6.4kgm、後者が60ps/8.5kgmでした。トランスミッションは全車4速トルコン式ATで、ターボ車にはマニュアルモードが備わっていました。当初のグレード体系は、下からNAエンジン搭載の「G」とターボエンジン搭載の「T」「TX」の3タイプのラインナップでした。
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直噴ターボエンジン車を追加
そして2007年10月の一部改良で足回りや静粛性の改善が図られると共に、K6A型直噴ターボエンジン(最高出力64ps/最大トルク10.5kgm)+CVTを搭載するトップグレード「SR」が追加されました。同時に、先だって6月に設定された特別仕様車「Gリミテッド」がカタロググレードに昇格しました。
次いで2008年5月に2度目の一部改良が実施され、全車のリアシートにリクライニング機能が追加されると共に、助手席バニティミラーが標準化されました。同時に、Gの10.15モード燃費が0.4~0.5km/L向上しました。続いて2009年5月に最後の一部改良が実施され、フェイスリフトやアルミホイールの意匠変更と同時に、Gの10.15モード燃費が更に0.2~0.5km/L向上しました。
そして同年12月に販売終了となり、セルボの車名は再びスズキのラインナップから消滅する事となりました。
先代モデル:4代目セルボ
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