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スズキ セルボ・モード (4代目 1990-1998):スペシャリティ路線からオーソドックスなハッチバックに [CN21S/22S/31S/32S]

スズキ セルボ・モード (4代目 1990-1998)

1977年に初代モデルがデビューしたスズキ自動車の軽自動車「セルボ」は、1990年5月に一旦ラインナップから消滅したものの、同年7月に通算4代目となる新規格対応モデル「セルボ・モード」となって再登場しました。登録が先代の4ナンバーから再び5ナンバーに戻されると共に、従来のスペシャリティカー路線を捨てオーソドックスなハッチバックセダンに転向した事が特徴でした。

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まずは3ドア ターボ車から

スズキ セルボ・モード (4代目 1990-1998)

ボディタイプは当初3ドアのみの設定で、スタイリングは先代の奇抜なものから一転、丸みを帯びた落ち着いたフォルムに変貌しました。ボディサイズは全長3,295mm×全幅1,395mm×全高1,390mmで、軽自動車規格変更に伴い先代から全長が100mm拡大された他、全高も60mm高くなりました。ホイールベースは3代目「アルト」と共通の2,335mmで、先代からは160mm延長されました。

スズキ セルボ・モード (4代目 1990-1998)

車両重量は、ボディサイズ拡大に伴い大幅に増加し650~730kgとなりました。サスペンション形式はフロント:マクファーソンストラット式/リア:I.T.L式を踏襲し、駆動方式は先代同様のFFベースとなる一方、引き続き設定される4WDはパートタイム式からフルタイム式に変更されました。エンジンは、先代の550cc直3のF5B型から660cc直3SOHCのF6A型及び同直4DOHCのF6B型に置換されました。

当初用意されたのは共にターボ仕様のみで、最高出力/最大トルクはF6A型が61ps/9.2kgm、F6B型が64ps/8.4kgmでした。トランスミッションは前者に5速MTと3速トルコン式ATが、後者には5速MTのみが設定されました。グレード体系は、F6A型エンジン搭載の「Sターボ」「SRターボ」とF6B型エンジン搭載の「SR-FOUR」の3タイプで、4WD車はSR-FOURのみに設定されました。

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5ドア車とNAエンジン搭載車を追加

スズキ セルボ・モード (4代目 1990-1998)

追って同年11月、6ライトウィンドウ採用の5ドア車と、F6A型NAエンジン搭載車が追加されました。エンジンの最高出力/最大トルクは、廉価/中間グレード「M」「S」用が52ps/5.7kgm、上級グレード「L」用が55ps/5.8kgmでした。そして1991年9月にマイナーチェンジが実施され、SR-FOURのリアブレーキがディスク化されるなど仕様向上が図られました。

同時に、3速コラムシフトAT採用の新グレード「MC」が追加されました。次いで1993年10月にエントリーグレード「Mセレクション」が追加になり、1995年10月のマイナーチェンジでは内外装デザインの変更と共に、レトロ調の専用内外装が備わるNAエンジン搭載モデル「セルボ・C(クラシック)」が追加されました。

続いて1997年5月、2度目のマイナーチェンジにより内装が小変更されると同時に、ターボ車が廃止されました。そして1998年10月、軽自動車規格変更に伴うラインナップ整理の対象となり、後継モデルが発売される事なく全車販売終了となりました。次期型セルボが登場するのは、それから8年後の2006年11月の事でした。

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