ジムニー/シエラの値引き情報や納期、見積もり例、競合車種、長所・欠点、実燃費、リセールバリューなどスズキ 新型ジムニー/シエラの新車購入に必要な情報を完全ガイド。
そして、値引きやリセールバリューなどを基にジムニー/シエラのお買い得度を総合評価しています。
新型ジムニー/シエラはどんなクルマ?

スズキ ジムニーXC キネティックイエロー
1970年に初代モデルがデビューしたスズキの軽クロスカントリー車「ジムニー」は、先代の3代目ジムニーが1998年10月に発売され、以後20年間に渡り基本設計に変更がないまま生産が続けられるロングセラーモデルとなっていました。
そして2018年7月、ついに4代目となる新型ジムニー/シエラが発売となりました。初代モデルからの伝統であるラダーフレームシャシーと4輪リジッドサスペンションを踏襲し、同クラスでは随一の悪路・雪路走破性を持つ車種となっています。
現代の車としては非常に珍しい角ばったデザインと本格的な走行性能が評判となり、発売前から非常に人気の高いモデルとなりました。
ジムニーのCM
新型ジムニー/シエラの新車値引き相場
値引き交渉の深さ | 値引きの目安 |
特に値引き交渉をしない | ~2万円 |
競合を絡ませて値引き交渉 | 5~8万円 |
限界値引き交渉・オプション多数 | 10~15万円 |
スズキ 新型ジムニー/シエラの新車値引き難易度:D
(A:甘い ~ E:厳しい)
20年ぶりのフルモデルチェンジとあって、発売前からバックオーダーが積みあがりました。発売直後も大量の注文が入り値引き交渉は難しい状況でしたが、受注状況もやや落ち着き、増産も開始されたのでやや値引き額も広がりつつあります。
ジムニー/シエラの納期:とても長い
ジムニー
- 納期:10~11ヵ月
ジムニーシエラ
- 納期:11~12ヵ月
2019年1月頃から湖西工場(静岡県湖西市)の生産ラインを増設し、軽4輪駆動車「ジムニー」と小型車「ジムニーシエラ」を合わせた月産能力を約1.5倍の7,000台に引き上げており、一時はシエラで3年とも言われていた納期が短縮しつつありましたが、生産台数に対して注文台数が大きい事に変わりはなく、納車まで1年程度を待つ覚悟でなければ厳しい状況は続いています。
車検などで納期まで待てない人のキャンセルなどもあるので、色やグレードを妥協できる人はキャンセル車両などを早く入手できる場合もありますので、どうしても早く入手したい人は、こまめにディーラーからの情報収集を行いましょう。
また、ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも一つの手段です。
新型ジムニー/シエラの値引き相場と納期がわかったら、次にすべき事
「ジムニー/シエラの値引き相場と納期がわかった!すぐに商談に行く!」。しかし、焦りは禁物。商談を始める前に、今乗っている車の一括査定が必須です。
自分の車の相場を把握しておかずに商談に入ると、ジムニー/シエラの魅力と「すぐ決めて頂ければ値引きを…」という甘い誘いに負け、下取り額に対してルーズになってしまい、買換え全体では損をする事になります。
まずは「ナビクル」など、ネットで今すぐできる「一括査定サービス」を使ってみましょう。複数社に査定してもらうと査定の差額は【18万円】となる事もあります。→そんなに違うの?買取り額の【差額事例集】
「ナビクル」なら数項目の入力が完了するとすぐに相場がわかります。→愛車の買取り相場をすぐに調べる ジムニー/シエラを見に行って下取り査定を受ける前に、愛車の買い取り相場を調べておくのが失敗を防ぐ大きなポイントです。
ジムニー/シエラのグレード別 新車価格
ジムニーのグレード別 新車価格
グレード共通仕様
- エンジン:0.66L DOHC吸気VVTターボ
- 駆動:パートタイム4WD
グレード | 変速機 | 税込価格 |
XG | 5MT | 1,485,000円 |
4AT | 1,584,000円 | |
XL | 5MT | 1,611,500円 |
4AT | 1,710,500円 | |
XC | 5MT | 1,776,500円 |
4AT | 1,875,500円 |
ジムニーシエラのグレード別 新車価格
グレード共通仕様
- エンジン:1.5L DOHC 吸気VVT
- 駆動:パートタイム4WD
グレード | 変速機 | 税込価格 |
JL | 5MT | 1,793,000円 |
4AT | 1,892,000円 | |
JC | 5MT | 1,958,000円 |
4AT | 2,057,000円 |
※価格は2019年10月14日現在のメーカー小売希望価格(消費税10%込)です。最新の価格はメーカー公式HP、またはディーラーでご確認下さい。
新型ジムニー/シエラのグレード選び
パワートレイン
エンジンはジムニーが658cc直3インタークーラー式ターボ、シムニーシエラが1.5L直4とそれぞれ1種類となります。
駆動方式パートタイム4WDのみ。トランスミッションは4速ATと5MTがあります。
グレード構成
グレード構成はジムニーがベーシックグレードの「XG」、中間グレードの「XL」、上級グレードの「XC」の3種類。ジムニーシエラが「JL」と「JC」2種類となります。
グレード毎の装備差については以下を参照ください。
ボディカラー

スズキ ジムニー 2018 ボディーカラー一覧
ボディカラーはジムニーが13種類、ジムニーシエラが12種類準備されています。2トーンカラーはエントリーグレードには設定されていないのでるので、2トーンカラーを選びたい人はグレード選びに注意しましょう。
先進安全装備「スズキセーフティサポート」
スズキセーフティサポートは上級グレードに標準装備、ジムニーXL、XG、ジムニーシエラJLにはオプション設定となっています。オプション価格(税込み43,200円)と機能を考えると割安ともいえるので、ぜひ装着をしましょう。
ジムニーのおすすめグレード
ベースグレードを買って自分好みにカスタマイズするのも楽しいですが、装備差の割に価格差が少なく、リセールバリューも期待できるジムニー/シエラなので、最上級グレードのジムニーXC、シエラJCがおすすめグレードです。
ジムニーの見積もり価格
おススメグレードの「ジムニーXC(AT)」に以下の装備を選択したケース
- フロアマット(ジュータン)<ノーブル>:¥ 11,502
- スタンダードプラスワイドナビセット(パナソニック):¥ 144,234
- ETC車載器(ビルトインタイプ):¥ 21,816
車両本体価格(メーカー希望小売価格) | ¥ 1,884,600 |
自動車税(9月) | ¥ 0 |
自動車取得税 | ¥ 31,400 |
自動車重量税 | ¥ 9,900 |
自賠責保険料 | ¥ 35,610 |
リサイクル料金 | ¥ 8,650 |
登録(届出)諸費用等(概算) | ¥ 50,248 |
諸費用合計金額 | ¥ 135,808 |
フロアマット(ジュータン)<ノーブル> | ¥ 11,502 |
スタンダードプラスワイドナビセット(パナソニック) | ¥ 144,234 |
ETC車載器(ビルトインタイプ) | ¥ 21,816 |
ディーラーオプション合計金額 | ¥ 177,552 |
乗り出し価格 | ¥ 2,197,960 |
ナビ、フロアマット、ETCのプレーンなオプションを装備した乗り出し価格は上記となります。標準的な値引き交渉で5万円と端数をカットしてもらった場合、ジムニーXCの乗り出し価格は214万円となります。
(見積りは2019年9月19日時点)
スズキ ジムニー/シエラの実燃費(2WD、4AT、2名乗車時の目安)
ジムニー
走行シーン | 燃費 |
高速道路中心 | 12~14km/L |
郊外・幹線道路 | 11~13km/L |
市街地 | 8~11km/L |
ジムニーシエラ
走行シーン | 燃費 |
高速道路中心 | 12~15km/L |
郊外・幹線道路 | 11~14km/L |
市街地 | 8~11km/L |
排気量が小さい為、一見ジムニーの方が燃費性能が良さそうですが、ジムニーはターボである分、ジムニーシエラと変わらず、高速走行においては若干シエラの方が伸びやすいです。
ジムニー・シエラとも悪路走破性能を重視した4WDであり、市街地から郊外まで全般的に同クラスの乗用車と比べると燃費性能は芳しくありません。また、空気抵抗の多いボディ形状なので高速巡行においても燃費性能はあまり伸びにくいと思った方が良いでしょう。
ジムニー/シエラのリセールバリュー:5.0 (5段階評価)
現在の納車状況や先代モデルのモデルライフ(20年)から考えると、モデルライフ初期にあるジムニー/シエラのリセールバリューはトップクラスにあり、短期での乗り換え、5年以上の長期保有の場合でも高いリセールバリューが期待できます。
スズキ ジムニー/シエラのマイナーチェンジ/特別仕様車/フルモデルチェンジ情報
ジムニー/ジムニーシエラの過去モデル
ジムニーは1970年に登場し、現行ジムニーは4代目となります。

2018年7月5日 ジムニー/ジムニーシエラ フルモデルチェンジ
およそ20年ぶりにフルモデルチェンジを実施しジムニーは4代目となりました。同時にジムニーシエラもフルモデルチェンジをしました。

スズキ ジムニー/シエラの競合はコレ!
ジムニー/シエラを安く購入する為には、前もって競合車種の見積もりを取っておきましょう。競合車種とポイントは以下の通りです。
ダイハツ キャスト アクティバ
スズキ ジムニーは今や世界でも珍しい本格的なオフロード走行をするための軽自動車。それゆえ、ライバル不在と言えますが、強いて言うならダイハツ キャスト アクティバが近い存在と言えます。
FF乗用車のムーブベースなので、本格的なオフロード走行には向きませんが、車高も高めてあり、ちょっとした悪路なら走行できます。競合をさせても、あまり値引き額の増えにくいジムニーですが、キャストの検討も考えている事を伝え、少しでも値引きを引き出しましょう。
マツダ CX-3
デミオ(MAZDA2)をベースとして開発されクーペライクなデザイン、スカイアクティブディーゼルによる低燃費、そして質感の高い内装などで、1クラス上の車格感をもつマツダ CX-3はスズキ シエラに近いポジショニングとなっています。
CX-3は後席ドアを持つ5ドアですが、ボディ後端が絞り込まれたデザインで後席居住性はミニマムとなっており、1~2名乗車に適したSUVとなっています。モデルライフ後半に入っており、人気の高いジムニー/シエラと競合させて大きな値引きを引き出しましょう。
ダイハツ コペン
電動オープントップを持ち軽快なオープンドライブが楽しめるダイハツ コペン。
ジムニー/シエラとはカテゴリーが異なりますが、ジムニー/シエラも2ドアの2人乗車がメインとなるクルマなので、実質的には競合と言えます。コペンも実用面では最低限ですが、割り切って買うセカンドカーとしては楽しい一台です。セカンドカーとしてジムニーを検討している人は、コペンやS660を競合として悩んでいるという交渉も有効です。
競合車を使ってジムニー/シエラの値引き交渉を
ジムニーの値引きを引き出すにあたっては、上記のダイハツ キャスト、マツダ CX-3の見積もりを事前に入手してから臨みましょう。他社ライバル車種や同じクラスの車種の見積もりを比較する事で、購入に対する本気度も伝わり、ジムニーの値引きを引き出し易くなります。
新型ジムニー/シエラの長所と欠点
ジムニー/シエラの長所
同クラス唯一の本格的な悪路走破性能

スズキ ジムニーXC シフォンアイボリーメタリック
世界的なSUVブーム、特に小型SUVは大人気で、各社から続々と投入されている状況ですが、その殆どは乗用車をベースに開発されたモデルとなっています。
コンパクトクラスではマツダ CX-3、トヨタ C-HR、ホンダ ヴェゼル、軽自動車でもスズキ ハスラー、ダイハツ キャストなど、すべてが乗用車派生のSUVです。
そんな中にあって、ジムニーは長年に渡って悪路走行の走破性に拘った専用設計のモデルとなっています。
思い切ったスクエアなデザイン

スズキ ジムニーXC(ブリスクブルーメタリック) 2018
本格的なクロカン性能も大きな魅力の一つですが、ジムニー/シエラの魅力と言えばボクシーな外装デザインがあります。
低燃費の為に出来るだけ角を落としたクルマが多い中、ジムニー/シエラは気持ちいい程に角をもったデザインとなっています。愛嬌のある丸いヘッドランプと相まって、独自の世界観を持っています。
140万円からの手頃な価格
本格的な悪路走破性能を持ちながら、エントリーモデルは140万円台からとジムニーの価格設定は非常に良心的と言えます。
1.5L~2.0Lの乗用車クラスではハッチバックとSUVの価格差は50万円程度となる事から、ジムニーの価格設定はかなり良心的と言えます。
豊富なカスタマイズバリエーション
今では軽自動車クラスとして唯一の本格4WD車となり、モデルチェンジも少ないことからアフターパーツも豊富に販売されており、個性的なカスタマイズが可能となっています。
現代レベルに追いついた先進安全技術
モデルライフが長いジムニー故に、その間急速に進歩した先進安全技術に追いついていませんでしたが、4代目では大きくその遅れを取り戻しました。
ジムニー/シエラの欠点
納期が長い
発売から1年以上が経過し、2019年1月から増産されるようになりましたが、相変わらずジムニー/シエラの納期は長く、購入意思があっても手に入るまでの時間が掛かります。
市街地走行でのモッサリ感
悪路走破性能を重視している為、ターボを搭載しているとは言え市街地での走行シーンではモッサリとした加速性能となります。
揺すられ感、高速安定性
悪路走破性能を高める為、ジムニー/シエラの重心高は乗用車派生SUVよりも高くなっています。その為、荒れた路面やカーブなどでは揺すられ感が強くなります。試乗の際には少し荒れた路面を走行して確認しましょう。
また、昨今の空力を意識したクルマとは違い、スクエアなフォルムである為、高速走行時でトラックが横を通る時や風の強い日などにはフラつきも大き目となります。
5ドアの設定がない
国内市場においては軽自動車まで4ドア(5ドア)が主流となっており、後席ドアのない2ドア(3ドア)はスポーツモデル以外では設定されなくなってきました。普段は1人、2人での乗車が多い人でも、ちょっとした駅までの来客送迎など、ワンポイントで後席に人を乗せる場面は年に何度かあると思うので、その際には割り切りが必要となります。
ただし、ホイールベースを延長した5ドアモデル追加の噂もあるので、どうしても後席ドアが欲しい人は、もうしばらく様子を見た方が良いかもしれません。
ジムニー/シエラの値引きとリセールバリュー込みの総合評価:4.5 (5段階評価)
長い納期が待てれば欲しい、世界唯一の存在
三菱パジェロミニシリーズが経営不振によって廃止となって以来、ジムニー/シエラほど本格的なクロスカントリーに拘ったスモールカーはなく、唯一の存在となっています。
マツダ ロードスターのようにメーカーがこだわりを持って存続してくれている事に頭が下がります。乗用車派生SUVと比較すると普段の使い勝手は一歩譲るものの、ジムニー/シエラが好きでたまらない人には、迷う余地のない一台と言えます。
生産台数が少ない為、ジムニー・シエラ共に納期がかなり長くなっていますので、ジックリと待てる人じゃないと新車で購入するのは難しいですが、新古車・未使用車も市場に出回り始めているので、そちらを購入するのも一つの手です。
値引きに関しては期待できないが続いている状態ですが、モデルライフが約20年(先代モデル)と長いことや独占市場という事もあり、長く乗っても下取りがかなり期待できます。
開発コストや販売台数を考えたらバーゲンプライスとも言えるので、あまりジックリと値引き交渉をするよりは、気に入ったらスパッと決断しましょう。