1963年に初代モデルがデビューしたマツダの大衆車「ファミリア」は、1994年6月に5年ぶり7度目のフルモデルチェンジが実施され、8代目モデルに移行しました。プラットフォームの刷新と同時にロングホイールベース化が図られ、居住性の向上が実現しました。又、発売当初「ネオ」のサブネームを持つユニークな3ドアハッチバックが設定された事も8代目モデルの特徴でした。
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ボディは2タイプに
ボディタイプは5ドアハッチバックの「アスティナ」が廃止され、4ドアセダンと前述したネオの2タイプのラインナップとなりました。スタイリングは、セダンは丸みを帯びた伸びやかなフォルムに変貌し、ネオは従来の3ドアハッチバックと異なるクーペ風のフォルムが採用されました。
ボディサイズは、セダンが全長4,335mm×全幅1,695mm×全高1,420mm、ネオが全長4,030mm×全幅1,695mm×全高1,405mmで、それぞれ先代から一回り拡大されました。ホイールベースは両者で異なり、セダンは2,605mm、ネオは2,505mmに設定されました。サスペンション形式は先代同様の4輪ストラット式を踏襲し、駆動方式も同様にFFとフルタイム4WD(セダンのみ)が設定されました。
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エンジンラインナップを一新
エンジンラインナップは一新され、当初1.5L直4DOHCのZ5-DE型及びB5-ZE型、1.6L直4DOHCのB6-DE型、1.8L直4DOHCのBP-ZE型のガソリンNA4種類と、1.7L直4SOHCディーゼルターボの4EE1-5型が用意されました。最高出力/最大トルクはそれぞれ97ps/13.5kgm、115ps/13.7kgm、115ps/14.5kgm、135ps/16kgm、88ps/17kgmでした。
これらの内、フルタイム4WD車には1.6LのB6DE型エンジン及び1.7Lディーゼルの4EE1-5型エンジンが用意されました。トランスミッションは、それぞれのエンジンに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。当初のグレード体系は、下から「ES」「LS」「RS」「GS」「インタープレーX」のラインナップでした。
マツダ ファミリアのCM
1996年のマイナーチェンジでネオは廃止、ハッチバックはフルモデルチェンジとも言える変化
そして1996年10月のマイナーチェンジにより、セダンにフェイスリフトやインパネの意匠変更が行われると共にネオが廃止され、代わってオーソドックスなフォルムとセダンと共通のフロントマスクやインパネが備わる3ドアハッチバックが設定されました。同時に、1.3L直4SOHCのB3-ME型エンジン(最高出力85ps/最大トルク11.2kgm)搭載車が追加されました。
トランスミッションは5速MTと3速トルコン式ATが用意され、駆動方式はFFのみ、グレードはセダンがES/JS、ハッチバックがタイプC/タイプSのラインナップでした。その他、全車に運転席SRSエアバッグシステムの標準化やABS採用グレードの拡充など、安全装備の強化も図られました。そして1998年6月にフルモデルチェンジが実施され、9代目モデルに移行しました。
先代モデル:7代目ファミリア
後継モデル:9代目ファミリア
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