BMWの「4シリーズ」は、2011年にフルモデルチェンジした「3シリーズ」の派生モデルとして、2013年に発表されました。日本ではまず2ドアクーペが2013年9月に、リトラクタブルハードトップを持つカブリオレが翌2014年2月に発売されました。従来の3シリーズクーペ/カブリオレの後継モデルにあたり、ワイド&ローなボディや充実した安全装備などが特徴となっています。
ボディは長くワイドに
ボディサイズは、全長4,640~4,670mm×全幅1,825mm×全高1,375mm(クーペ)/1,385mm(カブリオレ)で、先代の3シリーズクーペ/カブリオレから全長が30~60mm、全幅が45mm拡大され、全高はクーペの場合25mm低くなり、カブリオレは同一の数値となっています。又、現行型3シリーズセダン/ツーリングと比較しても、長く広く低いディメンションになっています。
ホイールベースは現行型3シリーズセダン/ツーリングと同一の2,810mmで、3シリーズクーペ/カブリオレからは50mm延長されています。こうしたディメンションの変更も手伝い、スタイリングはロングノーズかつワイド感が強調された他、ワイド化されたキドニーグリルや取付位置が下げられたヘッドランプなどにより、一層躍動的なイメージに変貌しています。
車両重量は、クーペは90kg程増加し1,540~1,620kgとなった一方、カブリオレは10kg増の1,840kgに抑えられています。サスペンションは、基本的に3シリーズ同様のフロント:ダブルジョイント・ストラット式/リア:5リンク式を踏襲しながら、フロントはトーションバーが追加された専用設計の物となります。駆動方式は欧州仕様にはフルタイム4WDも用意されるものの、日本仕様はFRのみとなります。
エンジンはクーペが3種類、カブリオレは1種類
日本仕様のエンジン及び基本グレードは、クーペはまず2L直4ガソリンターボ(最高出力245ps/最大トルク35.6kgm)搭載の「428i」と、3L直6ガソリンターボ(最高出力306ps/最大トルク40.8kgm)搭載の「435i」の2種類でスタートし、2014年1月に2L直4ガソリンターボのデチューン版(最高出力184ps/最大トルク27.5kgm)搭載の「420i」が追加設定されました。
一方カブリオレは、3L直6ガソリンターボ搭載の「435i」のみがラインナップされます。トランスミッションは、クーペ/カブリオレ共全車8速トルコン式ATとなります。又、標準グレードの他にデザインラインとして「スポーツ」(クーペのみ)と「ラグジュアリー」が設定される他、専用の内外装や足回りを備えるスポーティーグレード「Mスポーツ」もラインナップされます。
装備面では、全車にタッチパッド採用の「iDriveドライブコントローラー」や「BMWヘッドアップディスプレイ」が標準装備される他、事故発生時に通信機能を使ってサポートする「BMW SOSコール」や「BMWテレサービス」、「前車接近警告機能」「衝突回避・被害軽減ブレーキ」「レーンディパーチャー・ウォーニング」から構成される「ドライビングアシスト」といった最新の安全装備も備わります。
更に2014年11月の一部改良で、全車に「アクティブ・クルーズコントロール」が標準装備されました。