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リンカーン タウンカー (3代目 1998-2011):内外装デザインを大幅に変更しモダンな雰囲気に

フォード・モーターが1981年にリンカーン・ブランドよりリリースしたフラッグシップ・セダン「タウンカー」は、1998年に9年ぶり2度目のフルモデルチェンジを受け、3代目モデルに移行しました。プラットフォームこそ従来同様の「パンサー・プラットフォーム」が踏襲されたものの、内外装デザインは一新され従来から大きくイメージを変えました。

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丸みを帯びたフォルムに

ボディタイプは先代同様4ドアセダンのみの設定で、スタイリングはそれまでのスクエアなフォルムを捨て、丸みを帯びたフォルムに変貌しました。また、フロントグリルも角張ったものから、楕円形のデザインに変更されました。ボディ・ディメンションは全長5,469mm×全幅1,986mm×全高1,473mm、ホイールベース2,990mmでした。

先代からは全長が100mm近く短縮された一方、全高は50mm程高められました。駆動方式はコンベンショナルなFRを踏襲し、エンジンは4.6L V8SOHC「モジュラー・ユニット」がキャリオーバーされました。また、先代同様シングルエキゾースト仕様とデュアルエキゾースト仕様が用意され、グレードにより振り分けられました。

アウトプットは、シングルエキゾースト仕様が最高出力205hp/最大トルク38.7kgmで、デュアルエキゾースト仕様は標準版が最高出力220hp/最大トルク39.8kgm、ハイチューン版が最高出力239hp/最大トルク39.7kgmとなっていました。それらのエンジンに組み合わせられるトランスミッションは、従来同様4速コラム式トルコンATでした。

ロングホイールベース仕様を追加

サスペンション形式は、フロント:ショート&ロングアーム/コイル式・リア:4リンク/エアスプリング式が採用されました。また、ブレーキはリアがそれまでのソリッド・ディスク式からベンチレーテッド・ディスク式にアップデートされ、4輪ベンチレーテッド・ディスク式となりました。安全装備面では、ABSやSRSデュアル&サイドエアバッグシステムなどが装備されました。

グレード体系は当初、シングルエキゾースト仕様エンジン搭載の「エグゼクティブ・シリーズ」と、デュアルエキゾースト仕様エンジン搭載の「シグネチャー・シリーズ」および「カルティエ・デザイナー・エディション」の3タイプがラインナップされました。その後、2001年に全長を5,621mm、ホイールベースを3,142mmに延長した「タウンカーL」が追加されました。

また、この年に全車のエンジンがデュアルエキゾースト仕様に統一されました。次いで2003年のフェイスリフトにより、内外装デザインが変更されました。その後2011年まで販売が続けられた後、後継モデルがリリースされる事なく生産終了となりました。

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