メルセデス・ベンツのクーペ/シューティングブレークの「CLAクラス」は、まずクーペが2013年1月に開催されたデトロイトショーで発表され、同年7月に日本での販売が開始されました。Cセグメントハッチバック車「Aクラス」のプラットフォームやパワートレインを流用しながら、スタイリッシュなボディにより全く別のモデルに生まれ変わると共に、「CLSクラス」の弟分的な存在ともなっています。
CLSのイメージを受け継ぐボディ
ボディ形状はクーペを名乗るものの実質的に4ドアセダンで、ボディ前半部はAクラスに類似したデザインながらも、全体的にはCLSクラスを縮小したような流麗なフォルムを持ちます。空力特性にも配慮し、Cd値は0.23と優秀な数値になっています。ボディサイズは全長4,640~4,690mm×全幅1,780mm×全高1,430mmで、全長がAクラスよりも400mm近く延長され、ほぼ3代目「Cクラス」に近いサイズとなっています。
ホイールベースはAクラスと同一の2,700mmで、車両重量は40~50kg増加し1,470~1,600kgとなっています。サスペンションはAクラス同様の前:マクファーソンストラット式/後:マルチリンク式で、駆動方式も同様にFFとフルタイム4WDが設定されます。エンジンは欧州仕様にはディーゼルもラインナップされるものの、日本仕様はガソリンのみ3種類がラインナップされます。
搭載エンジン及びグレードは、1.6L 直4ターボ(最高出力122ps/最大トルク20.4kgm)の「CLA180」及び「CLA180 AMGライン」と、2L 直4ターボ(最高出力211ps/最大トルク35.7kgm)の「CLA250」及び「CLA250 4MATIC」、そして2L直4ツインターボ(最高出力360ps/最大トルク45.9kgm)の「CLA45AMG」の5種類が基本で、トランスミッションは全車7速DCTを採用、駆動方式は「CLA180」シリーズと「CLA250」がFFで、それ以外が4WDとなります。
安全装備も充実
安全装備面では、レーダー型衝突警告システム「CPA」やドライバーの疲労を検知して警告する「アテンションアシスト」を全車に標準装備する他、前車追従型レーダークルーズコントロール「ディストロニックプラス」や車線変更をアシストする「ブラインドスポットアシスト」、車線逸脱を警告する「レーンキーピングアシスト」などがセットになった「レーダーセーフティパッケージ」がオプション設定されます。
特別仕様車としては、「CLA250」をベースに専用の内外装で差別化を図った「CLA250エディション1」が発売と同時に、「CLA180」をベースに専用の外装と「レーダーセーフティパッケージ」や「アクティブパーキングアシスト」を装備した「CLA180エディションブラック」が2015年4月に、「CLA180 AMGライン」をベースに専用の外装と「レーダーセーフティパッケージ」などを装備した「CLA180 100thアニバーサリーエディション」が5月に発売されています。