日産の軽スーパートールワゴン「デイズルークス」は、2014年2月、前年まで販売されていた「ルークス」に替わるニューモデルとして発売されました。ルークスが「スズキ・パレット」のOEM車であったのに対し、デイズルークスは三菱との共同開発車という相違点があり、このカテゴリーの新開発車としては姉妹車種の「三菱・eKスペース」と並び業界最後発となりました。
新車購入ガイド:【2023最新】ルークスの値引き 納期 乗り出し価格
アグレッシブなスタイリング
スタイリングは、このカテゴリーとしては珍しく抑揚あるボディ側面のラインを持ち、アグレッシブなイメージになっています。又、「デイズ」同様、標準モデルとスポーティ指向に振ったモデル「ハイウェイスター」の2ラインが用意され、後者は大型メッキフロントグリルやエアダムバンパーなどにより、標準モデルとの差別化が図られています。
eKスペースと比較すると、フロントマスクやエンブレムなどが異なる他は、基本的に同一のスタイリングとなっています。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,775mmで、デイズと比較すると全高が155mm高く設定されています。又、後席用ドアに電動スライド式を採用した事もあり、車両重量はデイズよりも100kg程重い920kg~1,000kgとなっています。
プラットフォームやパワートレインはデイズと共通
ホイールベースは、プラットフォームを共用するデイズと同一の2,430mmで、サスペンションもデイズと共通の前ストラット式/後3リンク式を踏襲しています。一方、室内長と室内高はデイズよりも大幅に拡大され、このカテゴリーの車種に相応しい余裕ある居住性を実現しています。
パワートレインもデイズと同一のもので、0.66L直3DOHCの3B20型のNAとターボが用意され、最高出力と最大トルクはそれぞれ49ps/6kgm、64ps/10kgmで、スペック面でもデイズと同一となっています。トランスミッションもデイズ同様、副変速機付きCVTの「エクストロニックCVT」が採用され、駆動方式も同様にFFとフルタイム4WDが設定されます。
又、燃費改善対策としては、デイズ同様NA車にアイドリングストップ機構を採用した他、デイズに先行し、減速エネルギー回生発電システム「バッテリーアシストシステム」を採用した事が特徴となっています。その他の装備面としては、これもデイズ同様、一部グレードに駐車をサポートする「アラウンドビューモニター」が装備されます。
一部変更により燃費や安全装備を改善
そして、同年12月に仕様の一部変更が行われ、衝突被害軽減ブレーキの「エマージェンシーブレーキ」や横滑り防止装置+TCSから成る「VDC」などが、一部グレードにパッケージオプションとして設定されました。次いで2015年4月に一部改良が行われ、前述のパッケージオプションやSRSサイドエアバッグシステムが全車に標準装備となりました。
同時に、パワートレインの改良やターボ車にもアイドリングストップ機構を採用するなどの変更により、殆どのグレードで燃費が向上しました。その他、ボディカラーの変更や、シート生地に撥水加工を施すなどの変更が行われました。販売面では、デイズの際と同様に、発売当初からバックオーダーを抱える程の人気モデルとなっています。