初代モデルが1966年に発売された日産の大衆車「サニー」は、1985年9月に4年ぶり5度目のフルモデルチェンジを実施し6代目モデルとなりました。「ジャストサイズクオリティセダン」のコンセプトの元、プラットフォームの刷新やボディ剛性の強化、新エンジンの追加などが行われました。又、歴代モデル初となる4WD車が設定された事もトピックでした。
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2タイプのボディでスタート
発売当初用意されたボディタイプは、輸出仕様に用意されていた2ドアセダンが廃止され、国内外共に4ドアセダンと5ドアワゴン(カリフォルニア)の2タイプとなりました。スタイリングは先代から更にシャープなイメージになると共に、ボディサイズは全長・全幅が若干拡大され、セダンで全長4,155mm×全幅1,640mm×全高1,385~1,400mmとなりました。
又、ホイールベースが30mm延長され2,400mmとなった他、ボディ剛性強化に伴い車両重量も増加しました。サスペンション形式は、フロントは先代同様のマクファーソンストラット式を踏襲し、リアはトレーリングアーム式からパラレルリンクストラット式に変更されました。駆動方式は先代同様FFが基本で、発売当初用意された4WD仕様はパートタイム方式でした。
発売時に用意されたエンジンは、先代からキャリオーバーされた直4SOHCのE型ユニットが主力で、1.3L電子制御キャブレター仕様のE13S型(最高出力67ps/最大トルク10kgm)、1.5L電子燃料噴射仕様のE15E型(最高出力82ps/最大トルク11.5kgm)、1.5Lターボチャージャー仕様のE15ET型(最高出力100ps/最大トルク16kgm)の3タイプが設定されました。
又、先代に引き続き1.7L直4SOHCディーゼルのCD17型エンジン(最高出力55ps/最大トルク10.6kgm)も用意されました。トランスミッションは、従来からの4速/5速MTと3速トルコン式ATに加え、新たに4速トルコン式ATが用意されました。そして翌1986年2月に、先代後期に廃止された3ドアハッチバッククーペが派生モデル「サニーRZ-1」として復活しました。
日産 サニーのCM
ツインカム車やフルタイム4WD車を追加
次いで同年8月に、セダン/ハッチバック/RZ-1に1.6L直4DOHCのCA16DE型エンジン(最高出力120ps/最大トルク11.4kgm)搭載車が、更に翌9月には、セダン/カリフォルニアにフルオート・フルタイム4WD車が追加されました。続いて1987年9月のマイナーチェンジでエクステリアデザインの変更が行われると共に、1.5L車のエンジンがSOHC12バルブ仕様のGA15型に置換されました。
スペックは、電子制御キャブレター仕様のGA15S型が最高出力85ps/最大トルク12.5kgm、電子燃料噴射仕様のGA15E型が最高出力97ps/最大トルク13.1kgmでした。そして、1988年2月に国内初の「ツインエアロルーフ」装着車が、同年6月にトルプルビスカス式4WD車が追加されるなどの仕様変更を受けた後、1990年1月のフルモデルチェンジにより7代目B13型にバトンタッチされました。
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