スバルのクロスオーバーSUV「XV」は、3代目「インプレッサ」の派生モデルとして初代モデルが2010年にデビューし、2012年9月に2代目となる現行型にフルモデルチェンジされました。ベースとなるのは2011年に登場した4代目「インプレッサスポーツ」で、ボディシェルやプラットフォーム、パワートレインなど多くのパーツを共用したモデルとなっています。
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力強さを増したスタイリング
スタイリングは基本的にインプレッサスポーツと共通ながらも、専用17インチアルミホイール&タイヤにより高められた全高や、ホイールアーチやサイドシルのプロテクターなどによりクロスオーバーSUVらしい力強さが演出されています。ボディサイズは全長4,450mm×全幅1,780mm×全高1,550mmで、インプレッサスポーツからそれぞれ35mm×40mm×85mm拡大されています。
又、最低地上高が55mmアップの200mmとされた一方で、ホイールベースはサスペンションストロークを延長した関係で5mm短い2,640mmとなっています。車両重量は1,380~1,400kgで、同一仕様同士の比較でインプレッサスポーツから30kg程重くなっています。サスペンションは、前:ストラット式/後:ダブルウィッシュボーン式を踏襲しながら、専用チューニングが施されたものとなります。
駆動方式は、FFも用意されるインプレッサスポーツとは異なりフルタイム4WDのみの設定で、搭載されるパワートレインは、発売当初は新世代2Lフラット4のFB20型エンジン(最高出力150ps/6,200rpm・最大トルク20kgm/4,200rpm)+CVT「リニアトロニック」のみのラインナップでした。インテリアは、一部のディテール変更を除き基本的にインプレッサスポーツと共通になります。
ハイブリッド車を追加
グレード体系は、ベースグレード「2.0i」と豪華版の「2.0i-L」、ステレオカメラによる安全運転支援システム「EyeSight(ver.2)」が備わる「2.0i-L EyeSight」の3種類がラインナップされました。そして2013年6月に、2Lフラット4エンジンに最高出力13.6ps/最大トルク6.6kgmのモーターを加えたハイブリッドユニットを搭載する「XV HYBRID」が追加されました。
車両重量が1,510kgに増加しながらもガソリン車より4.2km/L勝る20km/LのJC08モード燃費を実現すると同時に、内外装の一部変更により差別化を図った他、サスペンションの仕様やステアリングレシオの変更、遮音材・吸音材の追加などにより、ガソリン車以上の上質な走行フィーリングを追求したモデルとなっています。
次いで同年10月に一部改良を行い、サスペンションのセッティング変更による乗り心地の改善や、遮音材の追加などによる静粛性アップ、パワーステアリングのチューニングなどによるハンドリングの向上が図られた他、内装面ではステリング廻りのデザイン変更や助手席にパワーシートを採用するなどのアップデートが行われました。