1990年5月に初代モデルが発売された三菱自動車のプレミアム・モデル「ディアマンテ」は、1995年1月にまず4ドアハードトップのフルモデルチェンジが実施され、それから遅れる事2年半余りの1997年10月にステーションワゴンの「ディアマンテワゴン」もフルモデルチェンジを受け2代目モデルとなりました。先代を凌ぐハイテク装備を搭載すると共に、安全性能の向上が図られました。
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安全強化ボディを採用
ボディは安全強化ボディ「RISE」となり、スタイリングは基本的にキープコンセプトながら、特徴的だった逆スラントのフロントノーズは一般的な形状に変更されました。ボディサイズはハードトップが全長4,785mm×全幅1,785mm×全高1,435mm、ワゴンが全長4,810mm×全幅1,785mm×全高1,510mmで、ワゴンの全高を除き先代から僅かに拡大されました。
ホイールベースは同一の2,720mmで、車両重量は一部グレードの除き若干増加し1,430~1,630kgとなりました。サスペンション形式は、先代のフロント:マクファーソンストラット式/リア:ダブルウィッシュボーン式(ハードトップ)/5リンク式(ワゴン)から、フロント:マルチリンク式/リア:マルチリンク式(ハードトップ)/5リンク式(ワゴン)に変更されました。
MIVEC仕様エンジンも用意
駆動方式は先代同様、FFの他にハードトップにはフルタイム4WDが設定されました。ハードトップのエンジンは、当初2.5L V6 SOHC の6G73型(最高出力175ps/最大トルク23kgm)及び同DOHC仕様(最高出力200ps/最大トルク24.5kgm)、3L V6 DOHC の6G72型(最高出力230ps/最大トルク29.2kgm)及び同MIVEC仕様(最高出力270ps/最大トルク30.7kgm)の全4種類が用意されました。
トランスミッションは、6G73型SOHC仕様には4速の、それ以外は5速のトルコン式ATが組み合わせられました。一方ワゴンは、3L V6SOHCの6G7型エンジン(最高出力200ps/最大トルク28kgm)+5速トルコン式ATのみのラインナップでした。ハードトップの初期のグレード体系は、2.5L SOHCの「25E」「25S」、同DOHCの「25VタイプS」「25V」「25V-SE」、3Lの「30R」「30R-SE」、同MIVECの「30M」「30M-SE」の全9タイプでした。
三菱 ディアマンテのCM
エンジンのラインナップを変更
一方ワゴンは、「ES」「LS」の2タイプでした。装備面では、全車にSRSデュアルエアバッグシステムとABSが採用された他、SRSサイドエアバッグシステムや音声ガイド付きGPSナビゲーションシステムなどが用意されました。そして1997年8月にハードトップのマイナーチェンジが実施され、エクステリアの一部変更と共に、エンジンがGDI化された6G72型(最高出力240ps/最大トルク31kgm)に一本化されました。
同時にグレード体系が変更され、「エスパーダ」「XE」「SE-V」「SE-G」「SE-R」の5タイプとなりました。装備面では、SE-Rには電子制御パワーステアリングや電子制御可変ショックアブソーバー、レーダークルーズコントロールが採用されました。次いで1999年9月にハードトップが2度目のマイナーチェンジを受け、2.5L車が6G73型GDI仕様エンジン(最高出力200ps/最大トルク25.5kgm)を搭載して復活しました。
それに伴いグレード体系も再度変更され、2.5Lの「エスパーダ」「25V」「25V-SE」、3Lの「30R」「30R-SE」のラインナップとなりました。一方ワゴンは、2000年11月にグレードがESに一本化された後、2001年3月をもって生産終了となりました。残るハードトップは2002年10月にパワートレインを一新、低排出ガス化を図った2.5L V6SOHCの6A-13型(最高出力170ps/最大トルク23kgm)と4速トルコン式ATの組み合わせに一本化されました。
同時に、グレード体系が「エスパーダ」と「25V-SE」の2タイプに整理されました。次いで2004年11月に最後のマイナーチェンジが実施され、内装のデザイン変更や質感向上が図られました。又、グレード体系はエスパーダに代わり「25V」が設定されました。そして2005年12月に後継モデルの発売もないまま生産終了となり、ディアマンテの車名は三菱のラインナップから消滅しました。
先代モデル:初代ディアマンテ
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