三菱自動車は1989年の東京モーターショーで、「ギャランΣ/エテルナΣハードトップ」の実質的な後継モデルとなる初代「ディアマンテ」を発表、翌1990年5月から販売を開始しました。Σ系よりも車格が上がりプレミアムモデルとしての性格が鮮明になった他、数々のハイテクメカニズムを搭載する点が特徴で、その先進性により1990年の日本カーオブザイヤーを受賞しました。
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ボディは3ナンバーサイズ
ボディタイプは、まず4ドアのピラードハードトップが登場しました。逆スラントのフロントノーズを持つボディのサイズは全長4,740mm×全幅1,775mm×全高1,410mmで、ギャランΣ/エテルナΣハードトップよりも一回り大きい3ナンバーサイズとなりました。又、ホイールベースは120mm長い2,720mmで、車両重量も大幅に増加し初期型で1,360~1,660kgとなりました。
サスペンション形式は、フロント:マクファーソンストラット式/リア:ダブルウィッシュボーン式で、駆動方式はギャランΣ/エテルナΣ同様FFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは当初、2L V6SOHC12Vの6G71型(最高出力125ps/最大トルク17.5kgm)、2.5L V6DOHC24V の6G73型(最高出力175ps/最大トルク22.6kgm)、3L V6DOHC24Vの6G72型(最高出力210ps/最大トルク27.5kgm)が用意されました。
三菱 ディアマンテのCM
4WSや電子制御サスペンションを用意
トランスミッションは4速電子制御トルコン式ATの他、2L/2.5L車には5速MTも用意されました。発売時のグレード体系は、下から2Lの「20E」、2.5Lの「25E」「25V」「25V-SE」、3Lの「30R」「30R-SE」の全6タイプでした。装備面では、車速・操舵力感応型の4WSやアクティブ電子制御サスペンション、トラクションコントロールなど、当時として最先端のメカニズムが用意されました。
そして新グレードとして同年8月に「30V」が、更に翌9月に「30R-S」が追加されました。次いで1991年10月のマイナーチェンジで、全車にハイマウントストップランプが、30R-Sと30R-SEに運転席SRSエアバッグシスエムが標準装備されました。同時に30Vは廃止されました。続いて1992年10月の2度目のマイナーチェンジでは、エクステリアデザインが一部変更されました。
ワゴンモデルを追加
同時に、2L車のエンジンが24V仕様 の6A12型(最高出力145ps/最大トルク18.5kgm)に置換された他、全車のエアコンが代替フロン仕様に変更されました。次いで1993年3月に、「マグナワゴン」の後継モデルとして、SOHC12V版の6G72型エンジン(最高出力165ps/最大トルク25.6kgm)を搭載するステーションワゴン「ディアマンテワゴン」が追加されました。
ボディサイズは全長4,785mm×全幅1,780mm×全高1,515mmで4ドアハードトップより若干大きく、リアサスペンションには5リンク式が採用されました。当初はグレード名無しのモノグレードで、駆動方式はFFのみの設定でした。続いて同年11月に4ドアハードトップが3度目のマイナーチェンジを受け、内外装の一部変更と共にMT仕様が廃止されました。
次いで1994年11月にワゴンのグレード体系が変更され、従来グレードに「30R-SE」のグレード名が付けられると共に、運転席SRSエアバッグシステムとABSが追加されました。同時に、装備を簡略化したエントリーグレード「30V」が追加されました。そして1995年1月に4ドアハードトップがフルモデルチェンジを受け、2代目に移行しました。
ワゴンはそのまま販売が継続され、同年8月のマイナーチェンジでエクステリア・デザインが一部変更されました。そして4ドアハードトップから遅れる事2年余りの1997年10月にフルモデルチェンジが実施され、ワゴンも2代目に移行しました。
後継モデル:2代目ディアマンテ
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