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フォード サンダーバード (6代目 1972-1976):リンカーンの姉妹車種となり歴代最大のボディサイズに

フォード サンダーバード (6代目 1972)

初代モデルが1954年にデビューしたフォード・モーターの高級スペシャリティカー「サンダーバード」は、1972年に5年ぶり5度目のフルモデルチェンジを受け、通称「ビッグ・バーズ」と呼ばれる6代目モデルに移行しました。プラットフォームやボディが「リンカーン・コンチネンタルMKⅣ」と共通となり、歴代で最も大きく重いボディを持つモデルとなりました。

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ボディは2ドアハードトップのみに

フォード サンダーバード (6代目 1973)

ボディタイプは、2ドアハードトップランドウおよび4ドアランドウが廃止され、2ドアハードトップに一本化されました。スタイリングは、ロングノーズ・ショートデッキのプロポーションが踏襲された一方、鳥のくちばしのように尖ったフロントグリルは幾分控えめな造形になりました。また、機構面では4代目モデルから採用されたシーケンシャル・フラッシャーが廃止されました。

初期型のボディサイズは全長5,486mm×全幅2,014mm×全高1,323mmで、若干低められた全高を除き先代から一回り拡大されました。また、ホイールベースも先代2ドアハードトップから140mm近く延長され3,058mmとなった他、車両重量も増加し2,085kgとなりました。サスペンション形式は、フロントがウィッシュボーン/コイル式、リアが4リンク/コイル式でした。

エンジンは大幅にパワーダウン

駆動方式はFRを踏襲、エンジンは当初6.6L V8OHVが標準で、オプションで7L V8OHVが用意されました。最高出力は前者が172hp、後者が212hpで、排出ガス規制への対応のため300hpを超えるパワーを誇った先代から大幅にドロップしました。組み合わせられるトランスミッションは、先代同様3速トルコン式ATのみの設定でした。

また、ブレーキは先代同様のフロント:ディスク式/リア:ドラム式が踏襲されました。装備面では、7L車にエアコンが標準装備された他、オプションでパワーウィンドウ、クルーズコントロール、パワーシートなどが用意されました。その後、程なくして6.6Lエンジンが廃止され7Lエンジンが標準となった他、新たに7.5L V8OHVエンジン(最高出力224ps)がオプション設定されました。

装備が徐々に充実化

フォード サンダーバード (6代目 1974)

次いで1973年モデルでは、フェイスリフトとともに衝撃吸収バンパー(5マイルバンパー)が装着されました。同時に、エアコンやパワーウィンドウなどが全車に標準化されるとともに、ABSやサンルーフ、リモコンドアミラーなどがオプション設定されました。続いて1974年モデルでは、内外装の一部変更とともに7Lエンジンがカタログ落ちし、7.5Lエンジンが標準となりました。

フォード サンダーバード (6代目 1976)

次いで1975年モデルでは、前後のサスペンションにスタビライザーが追加された他、リア・ディスクブレーキがオプションリストに加えられました。そして1977年にフルモデルチェンジが実施され、「トリノ・バーズ」と呼ばれる7代目モデルに移行しました。

先代モデル:5代目サンダーバード

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後継モデル:7代目サンダーバード

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