エンジンオイル交換で覚えておきたいポイント
当たり前ですが、エンジンオイルは入れておけばOKというものではありません、では、どれくらいの間隔で交換するのか? 一番の目安は走行距離で、3,000km~5,000kmごとに交換します。また、普段あまり乗ってない人でも、できれば半年に一回は交換することをおすすめします。
オイルの劣化具合というのは、使っているオイルの質、車の乗り方、現在のエンジンの状態などによって変わるので、5,000km走った車でもオイルがまだ綺麗な場合もありますし、3,000km走っただけでもひどく汚れる場合もあります。
オイルが汚れると
オイルが汚れてくると、オイルの性質が変わってきます。最初は滑らかな性質なのですが、劣化したまま放っておくと、ドロドロの状態になってしまいます。このドロドロになった状態では、もうオイルの役割は果たしていません。エンジン内部ではオイルが無い状態になり、部品同士が摩擦で高温になり、焼き付きなどエンジントラブルを招きます。
そうならない為にもオイル交換が必要なのですが、だいたいの方はガソリンスタンドでお願いしたり販売店のディーラーにお願いしていると思います。中にはオイル交換を自分でやっている人もいますよね。スタンドや工場で頼んでいた方も、これからは自分でオイル交換くらいやるぞ!という方に、オイルの違いを簡単に説明します。
オイルの種類
オイルといってもたくさんの種類があります、鉱物油、100%化学合成油、部分合成油、この種類の中にも更に10-30や10-60という番号が振られています。
まず大事なのはこの数値です、例えば10w-30というもので説明します。この最初の〇Wの部分は低温時のオイルの粘度を表しており、〇の部分の数字が低くなればなるほど、オイルの粘度が低くなります、「低く」というのは「柔らかくなる」(サラサラになる)という事です。エンジン内部での抵抗が少なくなるので、エンジン始動の際や燃費の向上などに繋がります。
次に、後ろの数字の部分は「高温時のオイルの粘度」を表しており、〇の数字が高くなればなるほど、高温時の粘度が高くなります。「高く」というのは逆にオイルが「固い」という事です。高温時にも粘度を保ち、油膜保持などエンジンの保護性能が高くなります。
車にはそれぞれの車に適した粘度があり、車本体に記載されていたり、カー用品店等には適合表が置いてありますのでそれを参照することをお勧めします。燃費は特に気にしないけど、エンジンを大事にしたいからと、低粘度オイルが推奨の車に高粘度のオイルを入れてしまうと、抵抗が大きくなりますのでエンジン始動がしづらくなったり、アクセルを踏んだ時に車が重くなるような感じを受けるかもしれません。気温の低い冬の時期などは特に感じやすいです。
逆に、エンジンが高温になりやすい高粘度オイルが推奨のターボ車や大排気量の車に、燃費を良くしたいからと低粘度のオイルを入れてしまうと、油膜切れなどを起こしやすくなりエンジン内部の部品の磨耗などに繋がりますので、メーカー推奨している粘度のオイルを使用することをお勧めします。多少の粘度の違いでしたらそこまで変わることもないですが。
自分の車を自分でオイル交換するのもいいものです。今まで以上に自動車に愛着も湧いてきますし、何より自分の車のオイルの状態を自分で確認することが出来ます。