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ボルボ S60 (2代目 2010-):最新の安全装備を採用すると共にハイブリッド車も追加に

ボルボ・カーズは2010年3月、2000年に「S40」と「S80」の間を埋めるミディアムセダンとしてリリースした「S60」に10年ぶりにして初のフルモデルチェンジを実施し、現行型となる2代目モデルに移行させました。最新の予防安全装備が採用された他、追ってプラグインハブリッド車やクロスオーバー風モデルが追加されました。

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先代からボディを拡大

先代同様4ドアセダンのみが用意されるボディは、クーペテイストの流麗なスタイリングとCd値0.28の空力特性が受け継ぎながら、新たに「ダブルウェーブ」と呼ばれるプレスラインが取り入れられました。ボディ・ディメンションは全長4,628mm×全幅1,865mm×全高1,484mm、ホイールベース2,776mmで、全ての項目において先代から拡大されました。

サスペンション形式はフロント:マクファーソンストラット式/リア:マルチリンク式が踏襲され、駆動方式も同様にFFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは当初、1.6L直4(最高出力150ps/180ps)、2L直4(最高出力203ps/240ps)、3L直6(最高出力304ps)のガソリンターボと、1.6L直4(最高出力115ps)、2L直5(最高出力163ps)、2.4L直5(最高出力215ps)のディーゼルターボが用意されました。

トランスミッションは、6速MTと6速DCT及び6速トルコン式ATが設定されました。装備面では、横滑り防止装置とトラクションコントロールを組み合わせた「DSTC」の他、衝突被害軽減ブレーキ「シティセーフ」が全車に標準装備されました。又、歩行者との衝突を可能な限り回避する「ヒューマンセーフティ」が、グレードにより標準装備又はオプション設定されました。

その後2013年にフェイスリフトが実施され、フロント廻りの意匠などが変更された他、エンジンによって8速トルコン式ATが設定されました。次いで翌2014年、最高出力237psのガソリンターボエンジンと最高出力67psのモーターの組み合わせによりシステム最高出力302hpを発揮するプラグインハイブリッド車「S60L PHEV」が発売されました。

更に同じ年に、3L直6ガソリンターボエンジンの最高出力を350hpまで高めて搭載し、専用の足回りやブレーキなどが備わるフルタイム4WD方式の高性能モデル「ポールスター」が追加されました。次いで2015年、1.5L直4ガソリンターボエンジン(最高出力122ps/152ps)搭載車と、外観をクロスオーバーSUV風に仕立てたフルタイム4WD方式採用の派生モデル「クロスカントリー」が追加されました。

日本仕様車は全幅を縮小

2011年3月に初上陸した日本向け2代目S60は、立体駐車場への入庫に配慮し専用のドアミラー及びドアハンドルを採用、全幅が20mm狭められた事が特徴となっています。当初のグレード体系は、1.6Lガソリンエンジン+6速DCTの「ドライブe」と、3Lエンジン+6速トルコン式ATの「T6 AWD SE」及び「T6 AWD Rデザイン」が用意されました。

次いで翌2012年8月、1.6L車のグレードが「T4」に変更され、2013年8月にその上級グレード「T4 SE」が、更に10月には「T4 Rデザイン」が追加されました。次いで2014年2月、フェイスリフト版の導入が開始されると同時に、2Lガソリンエンジン+8速トルコン式ATの「T5 SE」及び「T5 Rデザイン」が追加されました。

続いて2015年6月にポールスターが10台限定で発売され、翌7月には2Lディーゼルエンジン+8速トルコン式ATの「D4 SE」及び「D4 Rデザイン」が追加されました。更に2016年2月にラインナップが変更され、1.5Lガソリンターボ+6速トルコン式ATのT3SEと従来通りのD4 SE、そしてパワートレインを2Lガソリンエンジン+8速トルコン式ATに置換したT6 AWD Rデザインの3タイプとなりました。

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