BMWは「3シリーズ」の派生モデルとして2013年に「4シリーズ」を発表、まずクーペ、続いてカブリオレが発売され、更に2014年2月にハッチバック車の実用性とクーペのスタイリッシュなフォルムを融合させた「グランクーペ」が追加されました。同カテゴリーとしては「6シリーズグランクーペ」に次ぐ第2弾となり、日本では同年5月に販売が開始されました。
流麗な5ドアハッチバックボディを採用
ボディ形状はサッシュレスの4ドアを持つ5ドアハッチバックで、2ドアモデルのクーペよりルーフが後方に112mm延長され、後席の居住性が改善されています。スタイリングは、グランクーペの名に相応しくファーストバックの流麗なポロポーションが備わると同時に、Cd値0.29の優れた空力特性を実現しています。又、ボディフロントセクション部の剛性強化により、操縦安定性の向上が図られています。
ボディサイズは全長4,640~4,670mm×全幅1,825mm×全高1,395mm、ホイールベースは2,810mmで、4シリーズクーペと全長・全幅及びホイールベースは同一で、全高のみ20mm高くなっています。車両重量は、クーペよりも70kg程増加し1,610~1,690kgとなっています。サスペンションは、クーペ/カブリオレ同様のフロント:ダブルジョイント・ストラット式/リア:5リンク式を踏襲します。
日本仕様のエンジンはガソリンのみ
搭載されるエンジンは、欧州仕様にはディーゼルターボもラインナップされるものの、日本仕様はガソリンターボのみとなります。基本グレードは2L直4(最高出力184ps/最大トルク27.5kgm)搭載の「420i」、同ハイパフォーマンス版(最高出力245ps/最大トルク35.6kgm)搭載の「428i」、そして3L直6(最高出力306ps/最大トルク40.8kgm)搭載の「435i」の3種類がラインナップされます。
トランスミッションは日本仕様の場合全車8速トルコン式ATとなり、駆動方式はFRが基本で、「420i」のみにフルタイム4WDの「xDrive」が設定されます。又、グレード体系は標準グレードの他に、デザインラインとして「ラグジュアリー」が設定される他、専用の内外装や足回りを備えるスポーティーグレード「Mスポーツ」がラインナップされます。
装備面では、全車にタッチパッド採用の「iDriveドライブコントローラー」や「BMWヘッドアップディスプレイ」が標準装備される他、事故発生時に通信機能を使ってサポートする「BMW SOSコール」や「BMWテレサービス」、「前車接近警告機能」「衝突回避・被害軽減ブレーキ」「レーンディパーチャー・ウォーニング」から構成される「ドライビングアシスト」といった最新の安全装備も備わります。
更に2014年11月の一部改良で、全車に「アクティブ・クルーズコントロール」が標準装備されました。