メルセデス・ベンツのクロスオーバーSUV「GLAクラス」は、2013年8月にフランクフルトモーターショーで発表され、2014年5月から日本での販売が開始されました。Bセグメントハッチバック車「Aクラス」のプラットフォームやパワートレインなどを流用して製造され、同社のSUVとしては最新かつ最小であると同時に、都会的な雰囲気を持つモデルとなっています。
Aクラスより一回り大きいボディ
ボディは5ドアハッチバックで、スタイリングはAクラスの雰囲気を踏襲しながらも、随所にクーペ風やSUV風のテイストを取り入れたクロスオーバーモデルらしい仕上がりとなっています。ボディサイズは全長4,430~4,455mm×全幅1,805mm×全高1,495~1,535mmで、Aクラスよりも一回り拡大された一方、ホイールベースは同一の2,700mmとなっています。車両重量は、Aクラスより若干重い1,470~1,610kgとなっています。
サスペンションはAクラス同様の前:マクファーソンストラット式/後:マルチリンク式を踏襲し、駆動方式も同様にFFとフルタイム4WDがラインナップされます。搭載エンジン及びグレードは、1.6L 直4ターボ(最高出力122ps/最大トルク20.4kgm)の「GLA180」、2L 直4ターボ(最高出力210ps/最大トルク35.7kgm)の「GLA250 4MATIC」、同ハイパワー版(最高出力360ps/最大トルク45.9kgm)の「AMG GLA45 4MATIC」の3種類が基本となります。
駆動方式は「GLA180」がFF、それ以外は4WDで、トランスミッションはいずれも7速DCTとなります。又、「GLA180」と「GLA250 4MATIC」には標準グレードの他に「Sports」と「Off-road」が設定され、「Off-road」には十分なロードクリアランスを確保すると共にソフトなスプリングレートに設定した「オフロードコンフォートサスペンション」が装備されます。
4WD車に独自機能を搭載、安全装備も充実
フルタイム4WDの方式は、Aクラスと同様通常FFで走行し状況に応じ後輪に駆動力を配分するオンデマンド式となる他、GLAの4MATIC車ならではの装備として、ダウンヒル時にブレーキ操作なしに一定の車速を維持出来る「DSR」(ダウンヒル・スピード・レギュレーション)や、登坂角や車両傾斜角などの状況をディスプレイに表示する「オフロードスクリーン」が装備されます。
又、安全装備も充実し、ドライバーの疲労を検知して警告する「アテンションアシスト」や緊急ブレーキ機能の「CPAプラス」、駐車をサポートする「パーキングアシストリアビューカメラ」を全車に、駐車時のステアリグ操作を自動で行う「アクティブパーキングアシスト」を「GLA180」を除く全車に標準装備する他、安全運転支援システム「レーザーセーフティパッケージ」を「AMG GLA45 4MATIC」に標準装備します。