ホンダの軽トールワゴン「N-WGN」は、2013年11月、「N-BOX」「N-BOX+」「N-ONE」に次ぐ同社のNシリーズ第4弾として発売されました。N-BOX、N-BOX+はスーパートールワゴンであり、N-ONEはトールワゴンであるもののスタイリングを重視した個性派モデルであった為、N-WGNはNシリーズとして初の標準的なボディを持つ軽トールワゴン車となりました。
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N-ONEよりも全高を高く設定
スタイリングは、ライバルである「スズキ・ワゴンR」や「ダイハツ・ムーヴ」などと類似したプロポーションを持ちながら、独特な形状のCピラーなどによりN-WGNならではの個性を主張しています。又、標準モデルとパーソナル指向の「カスタム」の2ラインが用意され、後者は押し出しの効いたフロントマスクや黒を基調とした内装により差別化が図られています。
ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,655mm~1,675mmで、全高はN-ONEより若干高くN-BOXよりは低い設定で、他社のトールワゴンとほぼ同程度になっています。ホイールベースは2,520mmで、プラットフォームを共用する他のNシリーズと同一になっています。車両重量は820kg~910kgで、ボディ容積の小さいN-ONEよりも軽量に仕上げられています。
駆動方式は、他のNシリーズ同様FF及びオンデマントタイプのフルタイム4WDで、サスペンションも共通の前:マクファーソンストラット式/後:リジッドアクスル式(FF)・ドディオンアクスル式(4WD)となっています。パワートレインは、基本的に他のNシリーズ同様の、0.66L直3DOHCのS07A型エンジンとCVTの組わせとなっています。
ホンダ N-WGNのCM
エンジンは改良型を搭載
しかし、エンジンはツインインジェクションシステムやナトリウム封入バルブを新採用した他、新アイドリングストップ機構を搭載した改良型となっています。出力・トルクは他のNシリーズと同一で、NA仕様が最高出力58ps/7,300rpm、最大トルク6.6kgm/4,700rpm、ターボ仕様が最高出力64ps/6,000rpm、最大トルク10.6kgm/2,600rpmとなっています。
一方、燃費は前述の改良により、他のNシリーズより優れた24.2km/L~29.2km/Lを実現しています。ブレーキは前ディスク/後ドラム式で、ターボ車のみディスクブレーキがベンチレーテッド型となります。インテリア面では、インパネは他のNシリーズと共通する雰囲気を備えながらも、N-WGN専用のデザインが採用されています。
安全・快適装備が充実
グレード体系は、標準モデル・カスタム共にNA標準グレードの「G」、NA上級グレードの「G・Aパッケージ」、ターボの「G・ターボパケージ」の3種類が設定されます。装備面では、全車に横滑り防止装置「VSA」が備わる他、衝突被害軽減ブレーキ「シティブレーキアクティブシステム」や前席用iサイド&サイドカーテンエアバッグシステムをセットにした、「あんしんパッケージ」装備グレードが設定されます。
2015年4月、一部改良を実施し、パワートレインの改良により最高燃費グレードの燃費が29.4km/Lに向上した他、プラズマクラスター技術搭載フルオートエアコンなどを標準装備しました。又、標準モデルには、様々な快適装備を搭載する「G・Lパッケージ」と、14インチアルミホイールやブラックの内装を備える「G・スタイリッシュパッケージ」が追加されました。
N-WGNは、スタンダードなボディ形状のホンダ製軽トールワゴンを待ち望んでいた消費者から好評を博し、発売以来常に軽自動車販売ランキングの上位に位置する人気車種となっています。又、走行性能や快適性なども他のNシリーズよりも一段と磨き上げられている他、JNCAPの衝突試験においても高い安全性を持つ事が実証されるなど、トータルバランスの優れた1台となっています。
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