シトロエンのミニバン「C4ピカソ」は、2007年に初代モデルが「クサラピカソ」の後継モデルとしてデビューし、2013年に実施されたフルモデルチェンジにより2代目の現行型となりました。5人乗りの「C4ピカソ」と7人乗りの「グランドC4ピカソ」の2本立てとなり、日本では2013年11月に開催された東京モーターショーに初出展され、2014年10月から販売が開始されました。
先代からプラットフォームを一新
ボディ形状は先代同様オールヒンジドアの5ドアハッチバックで、個性的なフロントマスクが特徴となります。C4ピカソとグランドC4ピカソの相違点は、ボディサイズが異なる他にフロントマスクの一部やボディ後半部分が異なるデザインとなっています。共に先代からプラットフォームが一新されると共に、ボディ素材や足回りなどに軽量化が図られています。
ボディサイズはC4ピカソが全長4,430mm×全幅1,825mm×全高1,630mm、C4グランドピカソがそれぞれ4,600mm×1,825mm×1,670mmで、後者は先代とほぼ同等のディメンションになっています。ホイールベースは前者が2,780mm、後者が2,840mmで、共に先代よりも延長されています。又、車両重量はそれぞれ1,480kg/1,550kgで、先代の1,610~1,650kgに対し軽量になっています。
サスペンション形式は共に前:マクファーソンストラット式/後:トーションビーム式で、駆動方式も両者共FFを採用します。日本仕様に搭載されるパワートレインも両者共通で、1.6L直4ターボエンジン(最高出力165ps/最大トルク24.5kgm)と6速トルコン式ATの組み合わせとなります。インテリア面では、先代同様デジタル式センターメーターが採用される他、12インチモニターと7インチタッチスクリーンが備わります。
充実した装備が特徴
グレード体系は、C4ピカソが「エクスクルーシブ」のモノグレード、グランドC4ピカソが「セダクション」「エクスクルーシブ」の2グレードとなっています。装備面では、全車にエレクトリックパーキングブレーキ、ブラインドスポットモニター、フロント&バックソナー、前後のカメラを用いて車両周辺の状況をモニターに表示する「360°ビジョン」、電動ガラスサンルーフなどが標準装備されます。
更に「エクスクルージブ」には、前車追従型のアクティブクルーズコントロール、前者接近警報システムの「ディスタンスアラート」、車線逸脱警告システムの「レーンデパーチャーウォーニング」、フロントアクティブシートベルト、バイキセノンヘッドランプ、ハイビーム/ロービームを自動で切り替えるインテリジェントハイビームなどの安全/快適装備が備わります。
そして2015年9月に発売1周年記念モデルとして、ハーフレザーシートや助手席電動カーフレスト、フロントアクティブランバーサポート、電動テールゲート、17インチアロイホイールなどが備わる限定車「1st Anniversary」がC4ピカソ/グランドC4ピカソに設定されました。