ポルシェAGは2017年3月に開催されたジュネーブ国際モーターショーにおいて、プレミアム4ドアセダン「パナメーラ」の5ドアステーションワゴン版となる「パナメーラ スポーツツーリスモ」を発表しました。セダン譲りの基本メカニズムや走行性能に加え、ワゴンならではのユーティリティが追求され、ポルシェのモデルとして初の5人乗り仕様となったことが特徴となっています。
ルーフを延長
スタイリングは、Bピラーから前の部分は基本的にセダンと共通ながら、それより後ろの部分は延長されたルーフや、その後端に装備される可動式ルーフスポイラーがスポーツツーリスモならではの個性となっています。一方、エアロダイナミクスの追求に抜かりははく、空力特性の指標となるCd値はセダンと同等の0.29を実現しています。
ボディ・ディメンションは全長5,049mm×全幅1,937mm×全高1,428mm、ホイールベース2,950mmで、セダンから全長が約80mm、全高が10mm拡大されました。サスペンション形式は、セダン同様のフロント:ダブルウィッシュボーン式、リア:マルチリンク式を踏襲するほか、全車にアダプティブエアサスペンションが備わります。また、駆動方式も同様にFRとフルタイム4WDが設定されました。
パワートレインは5種類
パワートレインのラインナップもセダンと共通で、3L V6シングルターボ(最高出力330ps/最大トルク45.9kgm)、2.9L V6ツインターボ(最高出力440ps/最大トルク56.1kgm)、4L V8ツインターボ(最高出力550ps/最大トルク78.5kgm)のガソリン3種類と、2.9L V6ガソリンターボエンジン+モーター(システム最高出力462ps/最大トルク71.4kgm)のハイブリッド、および4L V8ディーゼルターボ(最高出力422ps/最大トルク86.7kgm)が用意されました。
組み合わせられるトランスミッションは、8速トルコン式ATのみの設定となっています。また、走行性能向上に貢献するメカニズムとして、セダン同様にリアアクスルステアやロールを抑制する「ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロール・システム」が採用されました。一方インテリアは、これもセダン譲りのデジタル式メーターパネル「ポルシェ・アドバンストコックピット」が採用されました。
早速日本にも上陸予定
その一方で、40:20:40の3分割式リアシートを倒すと、セダンより20L大きい520Lのラゲッジスペースが出現する点がアドバンテージとなっています。装備面では、セダン同様に同社最新のドライビングアシストシステム「ポルシェ・イノドライブ」が備わります。日本においては、4月7日に予約受注が開始されました。
導入が予定されているグレードは、3Lターボエンジン搭載の「パナメーラ4スポーツツーリスモ」、ハイブリッドシステム搭載の「パナメーラ4S E-ハイブリッドスポーツツーリスモ」、2.9Lターボエンジン搭載の「パナメーラ4Sスポーツツーリスモ」、4Lガソリンターボエンジン搭載の「パナメーラターボスポーツツーリスモ」の4タイプとなっています。