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BMW 3シリーズ (初代 E21 1975-1983):02シリーズの後継モデルとして登場し6気筒車も用意

BMW 3シリーズ 2Dr 1975

BMW 3シリーズ 2Dr 1975

BMWは1975年7月、それまでの主力車種「02シリーズ」に代わる新しいモデルとして「3シリーズ」を発売しました。02シリーズからパワートレインや基本的なスタイリングのイメージを踏襲しながら、追って6気筒エンジン搭載車が追加されるなど新機軸も打ち出されました。又、世代交代を重ね現在まで販売が継続される息の長いシリーズとなりました。

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インテリアのデザインを一新

ボディタイプは発売当初2ドアセダンのみだったものの、1977年に02シリーズにも設定のあったセミオープン仕様のカブリオレが追加されました。スタイリングは、直線基調のプレーンな雰囲気を02シリーズから受け継ぎながらも、若干曲線を取り入れたボディラインに変化しました。一方インテリアは一新され、インパネ/センターコンソールがドライバーを取り囲むようなデザインが採用されました。

BMW 3シリーズ 2Dr 1975

BMW 3シリーズ 2Dr 1975

ボディサイズは全長4,355mm×全幅1,610mm×全高1,380mmで、「2002」と比較すると全長が125mm、全幅が30mm拡大され、全高は30mm低くなりました。又、ホイールベースは65mm延長され2,565mmとなりました。車両重量は初期型で1,010~1,050kgで、2002から若干増加しました。サスペンション形式は、02シリーズ同様のフロント:ストラット/リア:セミトレーリングアーム式が採用されました。

BMW 3シリーズ 2Dr 1975

BMW 3シリーズ 2Dr 1975

一方、ステアリング形式はリサーキュレーティング・ボール式からラックアンドピニオン式に変更されました。駆動方式はFRが踏襲され、エンジンは02シリーズ譲りの直4SOHC「M10」系の1.6Lと1.8L、そして2種類の2Lが用意されました。グレード体系は1.6Lの「316」、1.8Lの「318」、2Lキャブレター仕様の「320」、2L燃料噴射仕様の「320i」の4種類でした。

BMW 3シリーズ 2Dr 1975

BMW 3シリーズ 2Dr 1975

最高出力/最大トルクは316が90ps/12.5kgm、318が98ps/14.5kgm、320が109ps/16kgm、320iが125ps/17.8kgmで、トランスミッションは4速MTの他、318と320には3速トルコン式ATが用意されました。又、エクステリア面ではヘッドランプが316/318は丸形2灯式であったのに対し、320/320iには丸形4灯式が採用され差別化が図られました。

6気筒エンジンを追加

そして1977年9月に、2種類の直6SOHCエンジン搭載グレードが追加されました。一つは2Lキャブレター仕様の「320」(320/6)、もう一つは2.3L燃料噴射仕様の「323i」でした。最高出力/最大トルクは320が122ps/16.3kgm、323iが143ps/19.4kgmで、トランスミッションは共に5速MTと3速トルコン式ATが選択出来ました。ボディサイズは4気筒モデルと同一だったものの、車両重量が1,115~1,150kgとやや増加しました。

BMW 3シリーズ top cabriolet 1982

BMW 3シリーズ top cabriolet 1982

次いで1979年にマイナーチェンジを実施し、エクステリアデザインの一部が変更されました。同時に、02シリーズの末裔「1502」に代わる廉価版として1.6Lエンジンを最高出力75ps/最大トルク11.2kgmにデチューンして搭載する「315」と、1.8L直4燃料噴射仕様エンジンを搭載する「318i」(最高出力105ps/最大トルク14.8kgm)が追加されました。

BMW schnitzer 323i turbo 1978

BMW schnitzer 323i turbo 1978

日本市場には発売当初320iが正規輸入され、マイナーチェンジ後に318iに切り替えられました。そして1983年秋にフルモデルチェンジが行われ、2代目BMW3シリーズ(E30型)にバトンタッチされました。

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