いすゞ ヒルマンミンクス (2代目 1956-1964):ノックダウン生産から始まり完全国産化を実現 [PH100]

いすゞ ヒルマンミンクス (2代目 1956-1964 PH100)

初代モデルが1953年11月に発売されたいすゞ自動車の乗用車「ヒルマンミンクス」は、1956年9月にフルモデルチェンジを受け、2代目PH100型に移行しました。先代同様、英国の自動車メーカーであったルーツ・グループ製の小型車「ヒルマン・ミンクス」をノックダウン生産したもので、ベースモデルはそれまでのMkⅥからMkⅧとなりました。

レイモンド・ローウィがデザインを担当

いすゞ ヒルマンミンクス (2代目 1956-1964 出典:wikipedia)

ボディタイプは、先代同様ノックダウン生産が行われたのは4ドアセダンの「サルーン」(デラックス/スペシャル)のみであったものの、英国本国で生産されていた2ドアコンバーチブルもカタログモデルとしてラインナップされました。エクステリア・デザインを手掛けたのは、たばこの「ピース」や「GG1型電気機関車」のデザインで知られるレイモンド・ローウィでした。

そのスタイリングは、先代よりも遥かに近代的かつスマートなものとなったほか、サルーンにラップアラウンドタイプのリアウィンドウが採用された事が特徴でした。サルーンのボディ・ディメンションは全長4,140mm×全幅1,543mm×全高1,510mm、ホイールベース2,438mmで、先代から全長とホイールベースが延長された一方、全幅と全高は縮小されました。

いすゞ ヒルマンミンクス (2代目 1956-1964 出典:wikipedia)

駆動方式はコンベンショナルなFRを踏襲し、エンジンは先代後期型からキャリオーバーされた1.4L直4OHVゼニス・シングルキャブレター仕様のGH12型が搭載されました。最高出力は48psで、先代から5psの向上を果たしていました。トランスミッションは先代同様、ローのみノンシンクロ式の4速コラムMTが組み合わせられ、最高速度128km/hの性能を発揮しました。

サスペンションは先代同様、フロントが独立懸架/コイル式、リアがリジッド・アクスル/リーフ式で、ステアリング形式もウォーム&ナット式が踏襲されました。また、ブレーキも4輪ドラム式が踏襲された一方、タイヤサイズは若干ワイド化され5.60-15となりました。その後1957年に、使用されているパーツが全て国産化されました。

M/Cでエンジンを置換

次いで1958年1月、エンジンの最高出力を55psまで高めて搭載する「スーパーデラックス」が追加されました。追って同年6月には、マイナーチェンジにより車名が「ヒルマンミンクス・ジュビリー」に変更され、フロントグリルの意匠が変更されるとともに、乗車定員が5名から6名に変更されました。さらに同年、3ドアバンが追加されました。

次いで1959年9月に2度目のマイナーチェンジが実施され、フロントグリルの意匠が再び変更されるとともに、エンジンが1.5L直4OHVのGH150型(最高出力60ps/62ps)に置換されました。続いて1960年10月に、サルーンにリアまわりの造形を変更した「ハイスタイル」が追加されました。そして1963年11月に後継モデル「ベレット」が発売されたことに伴い、翌1964年6月をもって販売終了となりました。

先代モデル:初代ヒルマンミンクス

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