若い時に初めて買った中古車がスズキ・キャリイバン ハイルーフ(ST41V、660ccだったか550ccだったか思い出せません)です。調べましたら、名称がキャリィから今のエブリイに変更になったのが1982年だそうなので、指折り数えると年式はおそらく1981年式で中古で買ったのが1986年くらいだったと思います。
ハイルーフ部分はかなり高かった
価格は全部コミで48万円でした。値段をよく覚えているのは、そのちょっと前に病気で入院しており、親が掛けていた簡易保険でもらった保険金を全額使ったからです。このキャリイのハイルーフ部分はかなり高かったので、後席部分に立っても随分頭の方が広々としていたのをよく覚えています。写真が残っていないのが残念ですが、同車種のハイルーフ画像をネットで検索してもあまり背が高くなく、記憶にあるようなハイルーフが出て来ないのが不思議というか残念です。
このキャリイバン ハイルーフはマニュアル車でした。後席を前側に倒すと後ろが広々とした荷台になりましたので、キャンピング道具や釣り道具を載せて随分あちこちにキャンピング旅行に行ったものです。当時は今のようにオートキャンピング場や道の駅などはあまり整備されていない時代でしたので、カタツムリのように所帯道具一式を載せて移動できるこのクルマはとても便利で重宝しました。
灯油缶をガススタンドに持っていき
小さなバッテリーが後席の床をはがした下にありましたが、真夏にクーラーやライトを使ってバッテリー上がりを起こしたことがありましたので、アイソレーターをつないでサブバッテリーが充電できるようにしていました。また、キャンプ時の炊事には灯油燃料を使いましたが、当時の灯油価格が現在の四分の一以下の18リットルで420円くらいでした。
灯油缶をガススタンドに持っていき「千円分入れてください」と言ったら「入らない」と言われたことが強烈に記憶に残っているので、この価格をよく覚えているのです。一番のロングキャンピングは、中部地方から長野の山を越えて日本海側に出たのち、海岸線沿いに新潟、秋田、青森と空き地や道路沿い、観光地の駐車場などをキャンピングしながら移動し、今は廃止された青函連絡船で北海道に渡りました。
函館からは噴火湾沿いに洞爺湖、登別温泉でクマ牧場と鬼の像などを見たのち苫小牧からフェリーで仙台に渡り、福島、那須から世界遺産になった富岡製糸場、松本をまわって我が家に帰りました。今思うと、よくもまぁそんな体力があったものだと思います。青春の思い出には、いつもこのキャリイバン ハイルーフがありました。