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シボレー シェビーⅡ/ノヴァ (5代目 1985-1988):トヨタ・カローラ&スプリンターの姉妹車種に

GM(ゼネラルモーターズ)から1961年にリリースされたコンパクトカー「シボレー・シェビーⅡ」は、1968年のフルモデルチェンジの際に車名が「シボレー・ノヴァ」に変更された後、販売不振に伴い1979年に一旦同社のラインナップから姿を消しました。その後1985年に、トヨタ自動車の「カローラ/スプリンター」(5代目・E80型)の姉妹車種となって復活を果たしました。

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ボディは基本的にスプリンターと共通

生産は、GMとトヨタ自動車による合弁企業「NUMMI」により行われました。プラットフォームはカローラ/スプリンターと共通の「トヨタAE82プラットフォーム」で、ボディタイプは4ドアセダンと5ドアハッチバックが設定されました。スタイリングは、ボディシェルは基本的にスプリンターと共通であったものの、バンパーの形状などが異なっていました。

ボディサイズは全長4,220mm×全幅1,640mm×全高1,340mmで、全長が若干長い事をのぞけばスプリンターと同等で、GMオリジナル設計だった4代目ノヴァと比較すると二回り以上コンパクトになっていました。ホイールベースはカローラ/スプリンターと共通の2,430mmで、4代目ノヴァとの比較では400mm近く短いものでした。

エンジンは1.6Lのみ

駆動方式は、それまでのノヴァがFRであったのに対し、カローラ/スプリンター・4/5ドアモデルと同様のFFとなりました。エンジンは当初、トヨタ製のガソリン1.6L直4SOHCシングルキャブレター仕様(最高出力75hp)のみの設定で、カローラ/スプリンターに設定のあった1.3L/1.5L直4ガソリンや1.8L直4ディーゼルは用意されませんでした。

トランスミッションは、5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。サスペンション形式は、カローラ/スプリンターと共通のフロント:マクファーソンストラット式/リア:パラレルリンクストラット式が採用され、ブレーキ形式はフロントがディスク式、リアがドラム式でした。

スポーティグレードを追加

その後1987年に、フロントグリルの意匠やウィンカーレンズの色の変更など、エクステリアの小変更が実施されました。次いで1988年、4ドアセダンに1.6L直4DOHC電子燃料噴射仕様エンジン(最高出力110hp)を搭載するスポーティグレード「ツインカム」が追加されました。組み合わせられるトランスミッションは、5速MTまたは4速トルコン式ATでした。

装備面では、スポーツサスペンション、リア・ディスクブレーキ、アルミホイール、パワーステアリング、タコメーター、レザーステアリングなどの採用により、標準モデルとの差別化が図られました。そして同年をもって全車生産終了となり、ノヴァの車名はGMのラインナップから再び消滅しました。

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