2007年に2代目「ミニ」の派生モデルとして追加されたシューティングブレークタイプの「ミニ・クラブマン」は、2015年にフルモデルチェンジを実施し新型となり、この11月から日本での販売が開始される予定となっています。先代からボディが大幅に拡大されると共に、「クラブドア」と呼ばれたボディ右側の観音開きドアが廃止され、オーソドックスな4ドアに変更されています。
スタイリングは先代からイメージチェンジ
ボディタイプは、前述したようなドア形状変更の他ボディ左側にも後席用ドアが新設された為、先代の3ドアから4ドアとなっています。その一方で、スプリットドア(観音開き)式のテールゲートは踏襲されました。スタイリングは、3ドアハッチバックと同様一目でミニと分かる記号性を維持しながらも、延長されたノーズや横型に変更されたリアコンビネーションランプなどによりイメージが刷新されています。
ボディサイズは全長4,270mm×全幅1,800mm×全高1,470mmで、先代からそれぞれ290mm×115mm×30mm拡大され、セグメントが一クラス上のCセグメントになりました。又、ホイールベースも125mm延長され2,670mmとなっています。サスペンション形式は先代と同様の前:マクファーソンストラット式/後:マルチリンク式で、駆動方式もFFを踏襲します。
エンジンは2種類
搭載されるエンジンは、3ドアハッチバック同様先代から一新され、標準グレード「クーパー クラブマン」が1.6L直4NA(最高出力122ps/最大トルク16.3kgm)から1.5L直3ターボ(最高出力136ps/最大トルク22.4kgm)に、上級グレード「クーパーS クラブマン」が1.6L直4ターボ(最高出力184ps/最大トルク24.5kgm)から2L直4ターボ(最高出力192ps/最大トルク28.6kgm)にそれぞれ置換されました。
スペックは3ドアハッチバックと同一となるものの、JC08モード燃費は前者が17.1km/L、後者が16.6km/Lとなり、それぞれ0.8km/L、1km/L劣る数値となっています。トランスミッションは、「クーパー クラブマン」には従来同様の6速トルコン式ATが搭載される一方、「クーパーS クラブマン」にはミニシリーズ初となる8速トルコン式ATが新採用されます。
インパネのデザインは3ドアハッチバック譲り
インテリア面では、インパネは3ドアハッチバックに類似したデザインが採用され、先代までの特徴だったセンターメーターを廃止したレイアウトも同様となっています。装備面でも3ドアハッチバック同様、アクティブクルーズコントロールや前車接近警報機能、歩行者検知機能付衝突被害軽減ブレーキの他、ヘッドアップディスプレイやパーキングアシスト機能などが設定されます。