2009年にプジョーPSA初のクロスオーバーSUVとしてデビューした「3008」は、2016年9月のパリ・モーターショーにおいて7年ぶりの全面改良が施された2代目モデルが初公開されました。先代からプラットフォームが一新されるとともに、内外装にも同社最新のデザインが導入されました。また、安全装備面での大幅な強化が図られたことも特徴でした。
全長とホイールベースを延長
新世代プラットフォーム「EMP2」に架装されるボディは従来同様5ドアで、スタイリングは斬新な意匠のフロントマスクが与えられたほか、Aピラーの角度が先代よりも立てられ、よりクロスオーバーSUVらしい雰囲気に変貌しました。ボディサイズは全長4,447mm×全幅1,841mm×全高1,615mmで、先代から全長と全幅が拡大された一方、全高は若干低められました。
また、ホイールベースは60mmほど延長され2,675mmとなりました。駆動方式はフルタイム4WDモデルの設定がなくなり、FFのみの設定となりました。エンジン・ラインナップは、1.2L直3(最高出力130ps)および1.6L直4(最高出力165ps)のガソリンターボと、1.6L直4(最高出力100ps/120ps)および2L直4(最高出力150ps/180ps)のディーゼルターボが用意されました。
一方で、先代に設定のあったディーゼルエンジン+モーターによるハイブリッドの設定はなくなりました。トランスミッションは、従来同様に6速トルコン式ATと6速MTが設定されました。サスペンション形式は先代同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式で、ブレーキもフロントがベンチレーテッド型の4輪ディスク式が踏襲されました。
デジタルメーターを採用
一方インテリアは、メーターパネルがステアリングホイール上端よりも上に位置する「i-Cockpit」が採用されたほか、メーターパネル自体も12.3インチTFTディスプレイ採用の「デジタルヘッドアップインストルメントパネル」に刷新されました。また、8インチタッチスクリーンによる最新のインフォテインメントシステムが導入されたことも特徴でした。
安全装備面では、衝突被害軽減ブレーキの「アクティブセーフティブレーキ」や車線変更をアシストする「レーンキープアシスト」、斜め後方の死角にいる車両を感知して警告する「アクティブブラインドスポットモニター」が新採用されました。また、路面状況に応じたトラクションコントロールの制御を選択できる「アドバンスドグリップコントロール」も装備されました。
日本には1.6Lガソリンエンジン+AT仕様車を導入
日本市場には、プジョー・シトロエン・ジャポンの手により2017年3月13日に導入が開始されました。用意されるパワートレインは従来同様1.6Lガソリンターボエンジンと6速ATの組み合わせのみで、グレードはカタログモデルとして標準グレード「アリュール」とLEDヘッドランプなどが備わる上級グレード「アリュールLEDパッケージ」がラインナップされました。
さらに、発売記念限定モデルとして「アリュール デビューエディション」および「GTライン デビューエディション」も設定されました。