スズキの軽スーパートールワゴン「スペーシア」は、「パレット」の後を受け継ぐニューモデルとして2013年3月に発売が開始されました。スタイリングやボディのディメンションはパレットからのキープコンセプトながら、ボディの軽量化などにより燃費が大幅に向上した他、室内スペースの拡大や安全装備の充実が図られた事が特徴となっています。
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プラットフォームとエンジンを刷新
エクステリアは、ショートノーズ・ロングルーフのプロポーションや、左右に後席用スライドドアを備える点をパレットから受け継ぎます。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,735mm~1,740mmでパレットとほぼ同一で、ホイールベースはプラットフォームの刷新に伴い25mm長い2,425mmとなっています。車両重量は840kg~950kgでパレットから60~80kg軽量化され、このカテゴリーでは業界最軽量となっています。
サスペンションは、パレット同様の前:ストラット式/後:I.T.L式を踏襲します。エンジンはパレットのK6A型から小型軽量なR06A型に変更され、最高出力と最大トルクはNAが52ps/6.4kgm、ターボが64ps/9.7kgmとなります。全車にアイドリングストップ機構と減速エネルギー回生機構「エネチャージ」が搭載され、JC08モード燃費はパレットより25%以上向上した25km/L~29km/Lとなっています。
快適装備や安全装備が充実
インテリア面では、インパネのデザインが一新された他、室内長がパレットより145mm延長され軽スーパートールワゴン車最長となり、居住性が大幅に改善されています。又、豊富な収納スペースが備わる他、軽自動車初となる後席用ロールサンシェードや、ボタン操作のみでスライドドアのオープンが可能な「ワンアクションパワースライドドア」が採用された事も特徴となっています。
そして同年6月、専用フロントマスクやエアロパーツ、専用の内装などによりクールな雰囲気を演出した「スペーシアカスタム」が追加されました。次いで同年9月に仕様変更を行い、衝突被害軽減ブレーキ「レーダーブレーキサポート」、誤発進制御機能、エマージェンシーストップシグナル、横滑り防止装置「ESP」の4点からなる「レーダーブレーキサポート装着車」が全車に設定されました。
そして2015年5月にマイナーチェンジを実施し、内外装の一部変更を行うと共に、NA車にモーターアシスト量を増やした「S-エネチャージ」を搭載し、燃費が29km/L~32km/Lに向上しました。同時に、従来より作動速度域を拡大した衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能などにより構成される「デュアルカメラブレーキサポート」がオプション設定されました。