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スバル サンバー (6代目 1999-2012):新規格に対応すると共に最後のオリジナルモデルに [TT1/2・VT1/2・TW1/2]

1961年に初代モデルがデビューした富士重工業の軽自動車「スバル・サンバー」は、1999年2月に9年ぶり5度目のフルモデルチェンジを受け、前年に改正された軽自動車規格に対応する6代目モデルに移行しました。新規格に合わせボディサイズが拡大された事が特徴で、同時にスバル・オリジナル設計による最後のサンバーとなりました。

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基本メカニズムを先代から踏襲

ボディタイプは当初、トラックとワンボックス型商用バン「サンバーディアス」が用意され、スタイリング面ではキャブオーバー型を踏襲しながらもノーズが若干延長されました。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,815~1,905mmで、規格変更に合わせ先代から全長が100mm、全幅が80mm延長された他、全高も若干高く設定されました。

ホイールベースは先代同様の1,885mmで、車両重量は同一仕様同士の比較で40kg程増加し890~970kgとなりした。サスペンション形式は先代同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:セミトレーリングアーム式が踏襲され、駆動方式も同様にRR/パートタイム4WD/フルタイム4WDが設定されました。

エンジンは、先代から660cc直4SOHC のEN07型NA電子燃料噴射仕様及びMSC(メカニカルスーパーチャージャー)仕様がキャリオーバーされ、NAキャブレター仕様は廃止されました。最高出力/最大トルクはNA仕様が46ps/5.9kgm、MSC仕様が58ps/7.5kgmで、先代比で前者は最大トルクが0.3kgm、後者は最高出力が3ps、最大トルクが0.4kgm向上しました。

乗用モデルのディアスワゴンを追加

トランスミッションは、先代同様5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。サンバーディアスのグレード体系は、先代より簡略化されてNAエンジン搭載の「ディアス」とMSCエンジン搭載の「ディアススーパーチャージャー」の2タイプとなりした。そして翌2000年4月に、レトロ調のフロントマスクを持つ乗用ワゴン「ディアスワゴン」(サンバーの冠名は無し)が追加されました。

グレード体系はNAエンジン搭載の「クラシック」とMSCエンジン搭載の「クラシックスーパーチャージャー」の2タイプで、トランスミッションは3速ATのみの設定でした。次いで2000年12月に、最高出力16kWのモーターを搭載し、一充電あたり110kmの走行距離が備わる電気自動車「サンバーEV」がリリースされました。

次いで2001年8月の一部改良でNAエンジンの最高出力が48psに向上すると共に、サンバーディアス・スーパーチャージャー及びディアスワゴン全車にSRSデュアルエアバッグシステムが標準化されました。同時に、ディアスワゴン・クラシックに5速MT車が追加されました。次いで2002年9月のマイナーチェンジで、フェイスリフトが実施されました。

フロントマスクを統一

同時に、ディアスワゴンはサンバーディアスと同一の(レトロ調でない)フロントマスクに変更され、グレードもベースグレードと「スーパーチャージャー」の2タイプに変更されました。又、サンバーディアスはMSC車が廃止され、ディアスのみのモノグレード設定となりました。続いて2003年11月に実施された一部改良の際に、サンバーディアスは一旦廃止になりました。

次いで2005年11月に2度目のマイナーチェンジが実施され、フェイスリフトやメーターパネルのデザイン変更などが行われると共に、サンバーディアスが復活を果たしました。続いて2007年12月の一部改良で仕様向上が図られると共に、ディアスワゴンの後席の居住性改善が図られました。次いで2008年7月の一部改良では、装備の充実化や環境性能の改善などが図られました。

続いて2009年9月にサンバーディアスのみマイナーチェンジが実施され、内外装の変更と共にMSC車が復活しました。そして2012年4月に、ダイハツからのOEM供給車となった現行型にバトンタッチして販売を終了、半世紀余りに及ぶオリジナル・サンバーの歴史に幕を下ろしました。

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