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スバル サンバー (2代目 1966-1973):基本メカニズムを踏襲しつつ完成度が向上 [K153/163]

1961年に初代モデルがデビューした富士重工業の軽商用車「スバル・サンバー」は、1966年1月に5年ぶりのフルモデルチェンジを受け2代目モデルに移行しました。エンジン型式やRRの駆動方式など先代から基本メカニズムを踏襲しつつ、様々な改良が加えられ商用車としての完成度が一段と高まったモデルとなりました。

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先代からサスペンション形式を変更

ボディは先代同様2人乗りのトラックと4人乗りのライトバンが用意され、キャブオーバー型のキャビン形状も踏襲されました。スタイリングはフロントマスクが一新され、より洗練された雰囲気に変貌しました。又、キャビンの居住性や乗降性が改善された事も特徴でした。ボディサイズは全長2,995mm×全幅1,295mm×全高1,545mmで、先代から全長が5mm、全高が25mm拡大されました。

ホイールベースは80mm延長され1,750mmとなり、車両重量はトラックで20kg程重い445kgとなりした。4輪独立懸架が踏襲されるサスペンションは、形式が先代の4輪トレーリングアーム式に対しリアがスイングアクスル式に変更されました。車体後部の荷台・荷室下にマウントされるエンジンは、先代後期型同様の強制空冷式2ストローク360cc直列2気筒のEK32型が踏襲されました。

スペックも同一の最高出力20ps/最大トルク3.2kgmで、トランスミッションは先代同様の3速MTが標準となる他、当初はオプションで副変速機+OD付き3速MTを選択する事が可能でした。そして1968年の一部改良でエンジンの最高出力が25psにアップされると同時に、副変速機+OD付き3速MTが通常のOD付き3速MTに変更されました。

M/Cでエンジン性能が向上

追って翌1969年に、トラックに2段高床式3方開仕様が追加されました。次いで1970年2月のマイナーチェンジで通称「ババーンサンバー」に移行し、フェイスリフトや三角窓の廃止、インパネの意匠刷新の他、ドアが後ろヒンジ式から前ヒンジ式に変更されました。又、トラックは荷台の改良により積載性能が高められ、ライトバンはテールゲートに半開き固定装置が採用されました。

同時に、エンジンがリードバルブ付きとなりアウトプットが最高出力26ps/最大トルク3.6kgmに向上すると共に、サスペンション形式が4輪セミトレーリングアーム式に改められました。これらの改良に伴い、車両重量はトラックで475kgに増加しました。続いて同年7月にパネルバンが、9月にライトバン「スーパーデラックス」が追加されました。

次いで1972年2月のマイナーチェジで通称「すとろんぐサンバー」に移行、大型ダミーグリルの採用によりフロントマスクが一新された他、サスペンションの強化が図られました。そして1973年2月にフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。

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