1996年に初代モデルがデビューしたトヨタ自動車のコンパクト・ミニバン「イプサム」は、2001年5月にフルモデルチェンジが実施され2代目モデルに移行しました。「ミニバン・トゥモロー」をテーマに、先代以上のユーティリティや走行性能を目指しボディサイズやエンジンの排気量が拡大されるなど、高級路線に転換した事が特徴でした。
ボディは3ナンバーサイズに
ボディは先代同様オールヒンジ式ドア採用の5ドアで、基本的なデザインコンセプトを踏襲しながらもよりダイナミックなスタイリングに変貌しました。初期型のボディサイズは全長4,650mm×全幅1,760mm×全高1,645~1,680mmで、先代から全長・全幅が拡大され3ナンバーサイズとなりました。ホイールベースは90mm延長され2,825mmとなり、車両重量は100kg程増加し1,480~1,570kgとなりました。
サスペション形式は、先代同様のフロント:ストラット式/リア:トーションビーム式を踏襲し、駆動方式も同様にFFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは2.4L直4DOHCガソリンの2AZ-FE型(最高出力160ps/最大トルク22.5kgm)に置換・一本化され、先代に用意されていた2.2Lディーゼルターボは廃止されました。トランスミッションは先代同様、コラムシフトの4速トルコン式ATが組み合わせられました。
一方室内は、先代同様の2-3-2配列の7人乗り仕様の他、2-2-2配列の6人乗り仕様が設定されました。グレード体系は先代から一新され、下から「240e」「240i」「240s」「240u」「240u Gセレクション」の5タイプとなりました。そして2002年1年に、240iをベースに専用のボディカラーや内装、16インチアルミホイールなどを採用した特別仕様車「リミテッド」が設定されました。
追って同年6月に特別仕様車として、同じく240iをベースにエアロパーツや16インチアルミホイールなど装備した「タイプS」と、更にナビゲーションシステムなどを追加した「タイプSナビスペシャル」が設定されました。次いで翌2003年4月に、240iをベースに更なる仕様向上を図った特別仕様車「タイプG」及び「タイプGナビスペシャル」が設定されました。
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トヨタ イプサムのCM
M/Cで内外装デザインを刷新
続いて同年10月のマイナーチェンジで、内外装デザインが刷新されると共に全長が40mm拡大されました。同時に、エントリーグレードの240eが廃止されました。次いで2004年1月に特別仕様車として、240iをベースにアルカンターラ表皮のシートなどを採用した「アルカンターラバージョン」と、更にDVDボイスナビゲーション付ワイドマルチAVステーションなどを追加した「アルカンターラバージョン・ナビスペシャル」が設定されました。
続いて2007年6月の仕様変更で、全車にシートベルトウォーニングブザーが設定されると共に、6人乗り仕様が廃止されました。同時に、240iをベースに専用の内外装や充実した装備が備わる特別仕様車「タイプSⅡ」が設定されました。そして2009年12月、後継モデルの発売もなく生産終了となりました。2代目イプサムは上級志向が功を奏さず、人気面で初代に及びませんでした。
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