トヨタ自動車は1996年5月、前年の東京モーターショーに参考出展したミニバンの市販バージョンとなる「イプサム」を発売しました。5ナンバーサイズのコンパクトなボディながら、3列シート7人乗り仕様となる居住性や9パターンの多彩なシートアレンジなどのユーティリティの高さにより、他社からフォロワーが登場する程のヒット作となりました。
オールヒンジ式ドアを採用
ボディはオールヒンジ式ドア採用の5ドアで、丸みを帯びたステーションワゴン風のスタイリングが特徴でした。ボディサイズは全長4,530mm×全幅1,695mm×全高1,620~1,685mmで、ホイールベースは2,735mm、車両重量は初期型で1,380~1,510kgでした。サスペション形式はフロントがストラット式、リアがトーションビーム式で、駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定されました。
エンジンは、当初用意されたのは2L直4DOHCガソリンの3S-FE型(最高出力135ps/最大トルク18.5kgm)のみで、トランスミッションはコラムシフトの4速トルコン式ATが組み合わせられました。グレード体系は、ベースグレードの他に装備を簡略化した「E-セレクション」、上級グレードの「S-セレクション」「L-セレクション」「L-セレクションEX仕様」がラインナップされました。
トヨタ イプサムのCM
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ディーゼル車を追加
そして同年12月に、専用ボディカラーを採用した特別仕様車「ホワイトイプサム」及び「ホワイトイプサムL-セレクション」が設定されました。次いで1997年8月に、2.2L直4SOHCディーゼルターボの3C-TE型エンジン(最高出力94ps/最大トルク21kgm)搭載車と、エアロパーツをはじめ専用の内外装が備わるガソリンエンジン搭載グレード「エアロツーリング」が追加されました。
続いて同年12月に、専用ボディカラーや専用シート表皮、4スピーカーなどを採用したガソリンエンジン搭載の特別仕様車「ホワイトパールイプサム」及び「ホワイトパールイプサムL-セレクション」が設定されました。次いで1998年4月のマイナーチェンジで内外装が変更されると同時に、S-セレクションとディーゼルエンジン搭載のE-セレクションが廃止されました。
続いて同年12月に、専用の内外装色やプライバシーガラス、4スピーカーなどを採用したガソリンエンジン搭載の特別仕様車「スペシャルバージョン」が設定されました。次いで1999年10月に、特別色ホワイトパールマイカやフォグランプ、GPSボイスナビゲーション付きオーディオなどを採用したガソリンエンジン搭載の特別仕様車「メモリアルエディション」が設定されました。
続いて2000年10月に、専用のボディカラーや内装を採用したガソリンエンジン搭載の特別仕様車「エクセレントバージョンⅡ」と、更にボイスナビゲーションが追加装備される「エクセレントバージョンⅡナビスペシャル」が設定されました。そして2001年5月にフルモデルチェンジが実施され、3ナンバーサイズにボディを拡大した2代目モデルに移行しました。
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