フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「ティグアン」は、大型SUV「トゥアレグ」に次ぐ同社第2弾のSUVとして2007年に欧州で発表され、2008年9月から日本で販売が開始されました。5代目「ゴルフ」と基本コンポーネンツを共有しながらも、悪路走破性を高める為の設計や装備が取り入れられ、ライトなクロスオーバーモデルとは異なる本格派SUVとして仕上げられている点が特徴となります。
ボディは5ドアで、5代目ゴルフとの類似性のないオリジナルのスタイリングを持つ他、アプローチアングルを大きくする為にデザインされたフロントバンパーやフロントアンダーガードを備えます。ボディサイズは全長4,460mm×全幅1,810~1,865mm×全高1,690mmで5代目ゴルフより一回り以上大きく、ホイールベースも30mm延長された2,605mmとなる他、車両重量も重くなり1,640kgとなっています。
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2Lターボ+4WD仕様でスタート
サスペンション形式は5代目ゴルフ同様の前:ストラット式/後4リンク式で、駆動方式はハルデックスカップリングを搭載したフルタイム4WD「4MOTION」のみの設定でスタートしました。日本仕様のエンジンは、多彩なラインナップの中からまず2L直4TSIターボ(最高出力170ps/最大トルク28.6kgm)がチョイスされ、トランスミッションはティプトロニック付6速トルコン式ATが組み合わせられました。
装備面では、下り坂でブレーキを操作する事なく一定速度を維持出来る「HDA」やエレクトリックパーキングブレーキ、リアビューカメラ「リアアシスト」、SRS8エアバッグシステムなどが備わる充実したものとなっています。日本仕様のグレード展開は、まず「トラック&フィールド」のモノグレードでスタートし、2009年3月に最高出力を200psまで高め専用の内外装やカーナビを備える上級グレード「スポーツ&スタイル」が追加されました。
次いで同年10月に一部改良を行い、インパネのデザインが変更されると共に、「スポーツ&スタイル」をベースに専用フロントグリルやエアロパーツ、スポーツサスペンション、19インチアルミホイールなどが備わるプレミアムグレード「R Line」が追加されました。そして2010年9月には、「R Line」のトランスミッションが7速DSGに変更され、燃費が約20%向上しました。
次いで2011年11月にマイナーチェンジを実施し、フェイスリフトなどの内外装変更を行うと同時に、ドライバー疲労検知システムが標準装備されました。グレードはひとまず「トラック&フィールド」のみの設定となり、最高出力が179psにアップすると共に7速DCTが採用されました。そして翌2012年2月に、「R Line」もマイナーチェンジを実施した新型となってラインナップに復活しました。(エンジン出力は変更なし)
1.4LターボのFF車を追加
次いで同年11月にグレード体系が一新され、新たに1.4L直4TSIツインチャージャーエンジン(最高出力150ps/最大トルク24.5kgm)+6速DSGのパワートレインを搭載するFFモデル「TSI BlueMotion Technology」とその上級グレード「TSI BlueMotion Technology R Line Package」が追加されました。又、従来の「R Line」は「2.0TSI R Line 4MOTION」にグレード名が変更されて販売が継続されました。
そして2013年9月の一部改良では、1.4L車の最高出力が160psにアップした他、「2.0TSI R Line 4MOTION」の装備充実が図られました。次いで2014年11月に、カタログ落ちした「トラック&フィールド」と同じ最高出力179psの2Lターボエンジンを搭載する新グレード「2.0TSI Leistung 4MOTION」が追加されました。更に2015年7月、1.4Lターボエンジン搭載のエントリーグレード「Lounge Edition」が追加されました。
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