ホンダのコンパクトカー「フィット」は、デビューから6年後の2007年10月にフルモデルチェンジを実施し、2代目となりました。初代モデルがベストセラーとなった為、キープコンセプトのモデルチェンジが行われ、スタイリングは初代のワンモーションフォルムを受け継ぎ、好評の一因となったセンタータンクレイウトも踏襲されました。
ボディサイズは、全長3,900mm×全幅1,695mm×全高1,525mm~1,550mmで、全長と全幅が若干拡大されました。又、ホイールベースが50mm延長され、2,500mmとなりました。ボディ形状は先代と同様、Cピラー部にウィンドウを備える5ドアハッチバックが採用されました。車両重量は若干重くなり、1,010kg~1,160kgとなりました。
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パワートレインとユーティリティーを改良
パワートレインは、エンジン、トランスミッション共に改良を受けました。まず、エンジン型式は1.3LがL13A型、1.5LがL15A型で先代と同様であったものの、それぞれi-VTEC化され、パワーアップを果たしました。最高出力と最大トルクは、1.3Lが100ps/13kgm、1.5Lが120ps/14.8kgmでした。
先代同様FFモデルと4WDモデルが用意され、トランスミッションは前者が新開発のトルコン付CVTとなり、後者は5速トルコンATが組み合わせられました。1.5LのFFモデルに5速MT仕様が用意される点は、先代と同様でした。又、発売当初は、1.5Lモデルはスポーティグレードの「RS」のみが用意されました。
そして、定評のあったユーティリティーの面でも更に進化していました。先代から受け継いだ4つのモード切替が可能な「ウルトラシート」がより使い易い仕様になると共に、新たに3つのモード切替が出来る「ウルトララゲッジ」が採用されました。
仕様や装備の変更
2009年11月に一部改良が行われ、装備の充実を図ると共に、1.3LのFFモデルに5速MT仕様が追加され、「RS」のみだった1.5Lモデルにベーシックグレードが追加されました。2010年10月にマイナーチェンジを実施し、更なる装備の充実と共に、1.3Lモデルが空気抵抗低減を図ったエクステリアに変更され、燃費が向上しました。
又、「RS」の仕様変更が行われ、MT仕様が従来の5速から新開発の6速となり、CVT仕様にはシフトパドルが装備されました。それと同時に、4WDモデルが廃止されFFモデルのみとなりました。次いで、2012年5月に二度目のマイナーチェンジが実施され、安全装備の充実等が図られました。そして、2013年9月に3代目にバトンタッチされました。
2代目フィットも、先代に引き続き販売は極めて好調で、販売台数ランキングで長期に渡りトップを走るなど、ベストセラーカーの代名詞となりました。又、2007年日本カーオブザイヤーを受賞するなど、専門家筋からも高い評価を受けました。