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リンカーン タウンカー (初代 1981-1989):リンカーン・コンチネンタルから独立し別車種に

フォード・モーターの一部門であるリンカーン・ブランドのフラッグシップ・セダン「タウンカー」は、「コンチネンタル・マークⅥ」の1グレードから独立する形で1981年に誕生しました。プラットフォームに古典的なラダー式フレーム「パンサー・プラットフォーム」が採用されるなど、コンサバティブな設計が行われたモデルでした。

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ボディをコンチネンタルから縮小

ボディタイプは当初、2ドアセダンと4ドアセダンがラインナップされました。スタイリングは、コンチネンタル・マークⅥ譲りのスクエアなフォルムと大型のフロントグリルが踏襲された一方、ヘッドランプはコンシールドタイプ(格納式)からオーソドックスな固定式に変更されました。ボディ・ディメンションは全長5,565mm×全幅1,984mm×全高1,430mm、ホイールベース2,979mmでした。

堂々たる体躯ではあったものの、コンチネンタル・マークⅥからは全長が300mm以上、ホイールベースも200mm以上短縮されました。車両重量は1,811~1,869kgで、コンチネンタル・マークⅥよりも200kg以上軽くなっていました。駆動方式はコンベンショナルなFRを踏襲し、エンジンは4.9L V8OHV電子燃料噴射仕様の「ウィンザー・ユニット」が搭載されました。

初期型のスペックは最高出力130hp/最大トルク31.6kgmで、トランスミッションは4速トルコン式ATが組み合わせられました。サスペンション形式はフロントがウィッシュボーン/コイル式、リアがリジッド・アクスル/コイル式で、ブレーキはフロントにベンチレーテッド・ディスク式、リアにドラム式が採用されました。

一方室内は、フロントシートがそれまでのベンチシートからセパレートシートに変更された他、オプションでデジタルメーターが用意された事がトピックでした。グレードは、当初ベースグレードと上級グレード「シグネチャー」が設定され、後者には運転席&助手席6ウェイパワーシートやキーレスエントリーシステムが装備されました。

エンジンを改良

そして1982年、2ドアセダンが廃止されると同時に、エンジンのアウトプットが最高出力134hp/最大トルク33.9kgmに向上しました。その後もエンジンの改良が続けられ、翌1983年にアウトプットが最高出力140hp/最大トルク34.7kgmに向上、1984年にはオプションでデュアルエキゾースト仕様(最高出力155hp/最大トルク36.6kgm)が設定されました。

次いで1985年にフェイスリフトが実施され、前後バンパーやリアコンビネーションランプなどのデザインが変更されました。続いて1986年にはエンジンの燃料噴射システムが変更され、アウトプットがシングルエキゾースト仕様は最高出力150hp/最大トルク37.7kgmに、デュアルエキゾースト仕様は最高出力160hp/最大トルク38.8kgmに向上しました。

そして1989年にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。

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