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フォード カプリⅡ (1974-1978):キープコンセプトにより手堅くモデルチェンジ

フォード カプリⅡ (1974-1977)

1969年1月に初代モデルがデビューしたフォード・モーター(欧州フォード)の2+2シーター仕様スペシャリティカー「カプリ」は、1974年2月に5年ぶりのフルモデルチェンジを受け、「カプリⅡ」と名付けられた2代目モデルに移行しました。先代からのキープコンセプトで、コンベンショナルなメカニズムが踏襲されました。

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3ドアボディを採用

フォード カプリⅡ (1974-1977)

生産は従来同様イギリスと西ドイツの工場で行われ、当初は北米への輸出も継続されました。ボディタイプは、それまでの2ドアクーペからハッチゲートが備わる3ドアクーペに変更されました。スタイリングは、ファストバックのフォルムや角形2灯式ヘッドランプなどが踏襲された一方、ノーズが短縮されるとともにグリーンハウスが拡大されました。また、よりシャープなボディラインが取り入れられました。

フォード カプリⅡ (1974-1977)

ボディサイズは全長4,286mm×全幅1,695mm×全高1,295mmで、先代から一回り拡大されました。ホイールベースは実質的に先代と同一の2,560mmで、フロント:マクファーソンストラット式/リア:リジッド・リーフ式のサスペンション形式も踏襲されました。また、駆動方式もコンベンショナルなFRが踏襲されました。

フォード カプリⅡ S (1976-1977)

エンジンは「クロスフロー」と呼ばれる1.3L直4OHV(最高出力55ps)および1.6L直4OHV(最高出力72ps)、「ピント」と呼ばれる1.6L直4SOHC(最高出力88ps)および2L 直4SOHC(最高出力99ps)、「ケルン」と呼ばれる2.3L V6SOHC(最高出力108ps)、「エセックス」と呼ばれる3L V6OHV(最高出力140ps)が用意されました。

トルコン式ATを新設定

トランスミッションは、先代同様の4速MTが標準となる他、1.3Lモデル以外に3速トルコン式ATがオプション設定されました。また、ステアリング形式はラック&ピニオン式が踏襲され、ブレーキも先代同様全車にフロント:ディスク式/リア:ドラム式が採用されました。一方インテリアは、インパネのデザインが一新されると共に、小径のステアリングホイールが採用されました。

フォード カプリⅡ S JPS (1975-1977)

グレード体系は、「S」「GT」「ギア」の3タイプがラインナップされました。その後1975年に、専用のインテリアやホイールなどが備わる特別仕様車「ジョンプレーヤースペシャル」が設定されました。次いで1976年、「ギア」に3速トルコン式ATが標準化され、4速MTはオプション扱いとなりました。さらに、3.0GTがカタログ落ちしました。

フォード カプリⅡ GL (1976)

続いて1977年には、「Xパック」と呼ばれるハンドリング向上を図ったパッケージオプションが設定された他、北米への輸出が中止されました。そして1978年3月にフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。

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カプリ
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