三菱自動車工業は1969年12月、「コルト1200/1500」の後継モデルとなる新型小型乗用車「コルトギャラン」を発売しました。堅実な設計こそ踏襲されたものの、どこか垢抜けない印象のあった従来のコルトシリーズとは全く異なる斬新かつスタイリッシュなエクステリア・デザインを備え、販売面でも大きな成功を収めベストセラーカーとなりました。
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ダイナウェッジラインが特徴
ボディタイプはまず4ドアセダンが登場し、追って1970年に2ドアハードトップと3ドア/5ドアバンの「エステートV」が追加されました。エクステリア・デザインは、ジョルジェット・ジウジアーロによるデザイン案をベースに社内スタッフの手により纏められたもので、「ダイナウェッジライン」と呼ばれるウェッジシェイプのベルトラインが特徴でした。
ボディサイズは全長4,080mm×全幅1,560mm×全高1,370mm、ホイールベース2,420mmで、コルト1200/1500よりも長く広く低いディメンションとなりました。サスペンション形式はオーソドックスなフロント:マクファーソンストラット式/リア:リジッド・リーフ式を採用し、駆動方式は従来同様のFRが踏襲されました。
当初のエンジン・ラインナップは1.3L/1.5Lの直4SOHCで、従来の1.2L/1.5Lの直4OHVから一新されていました。型式は1.3Lが4G30型(シングルキャブ仕様:最高出力87ps/最大トルク11kgm)、1.5Lが4G31型(シングルキャブ仕様:最高出力95ps/最大トルク13.2kgm・ツインキャブ仕様:最高出力105ps/最大トルク13.4kgm)で、グレード体系は1.3Lが「AⅠ」シリーズ、1.5Lが「AⅡ」シリーズと名付けられました。
ハードトップはAⅡシリーズのみの設定で、トップグレードは1.5Lツインキャブレターエンジン搭載の「GS」でした。そして1970年10月に、コルトギャランのプラットフォームを使用した2ドアスペシャリティカー「コルトギャランGTO」が発売されました。
ギャランハードトップのCM
1971年のマイナーチェンジでヘッドランプが角形2灯式から丸形4灯式に
本家のコルトギャランは翌1971年3月にマイナーチェンジを受け、ヘッドランプがそれまでの角形2灯式から丸形4灯式に変更されました。
追って同年9月にセダンのみ再度マイナーチェンジを受け、インパネのデザインが変更されました。同時にハードトップも含めエンジンの排気量が拡大され、1.4Lの4G33型(シングルキャブ仕様:最高出力92ps/最大トルク12.5kgm)と1.6Lの4G32型(シングルキャブ仕様:最高出力100ps/最大トルク14kgm・ツインキャブ仕様:最高出力110ps/最大トルク14.2kgm)のラインナップとなりました。
次いで1972年9月に、1.6L車にシリーズ初の5速MT搭載グレードとなる「16L GS-5」が追加されました。続いて1973年1月に、ハートドップ GS系のエンジンが1.7Lの4G35型(ツインキャブ仕様:最高出力115ps/最大トルク15.2kgm)に置換されました。追って同年3月には、セダン1.6L車に昭和50年排出ガス規制対応のMCA仕様車が設定されました。
そして同年6月に生産を終了、後継モデル「ギャラン」にバトンタッチされました。
後継モデル:2代目ギャラン
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