日産自動車は1982年9月、前年10月のフルモデルチェンジにより通算5代目モデルに移行させた大衆車「サニー」に、高性能グレード「TURBO LEPLIX(ターボルプリ)」を追加しました。歴代サニー初となるターボエンジンを搭載し、同クラスとしてトップレベルの動力性能を持つモデルとなりました。
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4ドアセダンと3ドアHBがラインナップ
ボディタイプは当初、4ドアセダンと3ドアハッチバッククーペが設定されました。スタイリングは直線基調のシャープなフォルムを踏襲しながら、フロントエアダムスカートや専用デザインのフルホイールカバーの採用などにより、標準的なグレードとの差別化が図られていました。ボディサイズは全長4,135mm×全幅1,620mm×全高1,390mm(セダン)/1,360mm(クーペ)で、ホイールベースは共通の2,400mmでした。
共にローダウンなどの仕様変更は行われておらず、標準的なグレードと同一のディメンションでした。又、車両重量はセダンが850~870kg、クーペが870kgでした。サスペンションは、他のグレードと同様のフロント:ストラット式/リア:トレーリングアーム式による4輪独立懸架を踏襲する一方で、操縦安定性を高める為フロントにはスタビライザーが装着されました。
日産 サニーターボルプリのCM
松坂慶子さんと時任三郎さんが出演したサニーターボルプリのCM。
NAエンジンから大幅にパワーアップ
駆動方式はFFを踏襲し、エンジンはファミリーユース向けグレード「1500SGL」などに搭載される1.5L直4SOHC電子燃料噴射(ニッサンECCS)NA仕様のE15E型にターボチャージャーを装着したE15ET型が搭載されました。使用ガソリンはレギュラーで、最高出力115ps/5,600rpm・最大トルク17kgm/3,200rpmのスペックは、E15E型から20ps/4.5kgmのアウトプット向上を果たしていました。
組み合わせられるトランスミッションは5速MTの他、セダンには3速トルコン式ATも用意されました。その他の機構面では、ステアリング形式は他のグレード同様ラック&ピニオン式で、ブレーキは4輪ディスク式が奢られていました。又、タイヤは175/70SR13サイズのスチールラジアルタイヤが採用されました。
一方インテリア面では、丸型3眼式メーター採用のインパネをはじめ、水晶発振式デジタル時計、AM/FMマルチラジオ、本革風3スポークステアリングホイール、ランバーサポート機能付き専用バケットシート、大型センターコンソールなどが備わっていました。そして1983年10月のマイナーチェンジで外観の一部変更と同時にクーペが廃止され、代わって3ドアハッチバックが設定されました。
次いで1985年1月にターボチャージャーが油冷式から水冷式へと仕様変更を受けた後、同年9月のフルモデルチェンジに伴い生産終了となりました。
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