マツダ サバンナ (1971-1978):ロータリーエンジン専用車としてデビュー [S124A]

マツダ サバンナ ’71-’78

マツダの小型車「サバンナ」は、1971年9月に姉妹車種の「グランドファミリア」と共に発売されました。レシプロエンジン専用車のグランドファミリアに対しサバンナはロータリーエンジン専用車で、キャッチフレーズは「直感、サバンナ」でした。クラス随一の動力性能を備えるモデルとしてレースでも活躍し、「日産・スカイライン2000GT-R」の50連勝を阻止するなど伝説的な速さを誇りました。

ボディバリエーションは3種類

マツダ サバンナ ’71-’78

ボディのバリエーションは、まず2ドアクーペと4ドアセダンが発売され、追って1972年1月に5ドアステーションワゴンの「スポーツワゴン」が追加されました。クーペ/セダンの基本的なプロポーションはグランドファミリアと同一ながら、角型ヘッドランプとリアコンビネーションランプ採用のグランドファミリアに対し、丸型のヘッドランプとリアコンビネーションランプが採用されました。

マツダ サバンナ スポーツワゴン

ボディサイズは全長4,065mm×全幅1,595mm×全高1,335~1,375mm、ホイールベースは2,310mmで、全長はグランドファミリア(初期型)よりも70mm長く、車両重量は発売当初の最上級グレード「GSⅡ」で875kgでした。サスペンションは、グランドファミリアと同様の前:マクファーソンストラット式/後:リジッド・リーフ式で、リアショックアブソーバーはバイアスマウントされていました。

マツダ サバンナのCM

1972サバンナCM.wmv
マツダ・サバンナCM 1974

10A型エンジンでスタート

マツダ サバンナ ’71-’78

当時の小型車には珍しく、全車にフロントディスクブレーキが採用されました。駆動方式はFRで、搭載されたロータリーエンジンは「コスモスポーツ」や「ファミリアプレストロータリー」で実績のあった491cc×2ローターの10A型でした。スペックは最高出力105ps/7,000rpm・最大トルク13.7kgm/3,500rpmで、トランスミッションは当初4速MTのみだったものの、後に3速トルコン式ATが追加されました。

マツダ サバンナ スポーツワゴン

パフォーマンスは、クーペで最高速度180km/h・0-400m加速15.9sというものでした。発売当初のグレード体系は、クーペが下から「スタンダード」「SX」「GS」「GSⅡ」、セダンが「スタンダード」「RX」「GR」の全7グレードで、装備面では「GSⅡ」に8トラックカーステレオやワイドグリップタイヤなどが、「GR」に国産車初のウインドシールドアンテナが採用されました。

Mazda RX-3 13b Historic Racecar at Spa 2015 (very Loud open exhaust + Flames)

1972年のマイナーチェンジで全車12A型エンジンに

マツダ サバンナGT ’71-’78

そして1972年9月に、「カペラ」に採用されていた573cc×2ローターの12A型ロータリーエンジン(最高出力120ps/6,500rpm・最大トルク16kgm/4,000rpm)と5速MTを搭載し、最高速度190km/h・0-400m加速15.6sの性能を持つクーペの最上級グレード「GT」が追加されました。そして1973年6月にマイナーチェンジを実施し、フロントマスクとリアコンビネーションランプのデザインが変更されました。

マツダ サバンナ セダン後期 (出典:wikipedia.org)

同時に、昭和50年排出ガス規制に適合したAP(REAPS)仕様の12A型エンジン搭載車が設定されました。次いで1974年11月には全車のエンジンがAP仕様12A型となり、更に1975年10月のマイナーチェンジで全車昭和51年排出ガス規制適合となりました。そして1978年3月に実質的な後継モデルのスポーツカー「サバンナRX-7」がデビューした事に伴い、生産終了となりました。

後継モデル:サバンナRX-7

マツダ サバンナRX-7 (初代 SA22C 1978-1985):RX-7はここから始まった。
マツダのロータリーエンジン搭載のスポーツカー「サバンナRX-7」は、1978年3月に「サバンナ」の後継モデルとし...