シビックは1987年にモデルチェンジを実施し、「グランドシビック」と呼ばれる4代目モデルに移行しました。プラットフォーム刷新と同時にサスペンション形式が変更された他、新開発のパワートレインが用意されました。
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4輪ダブルウィッシュボーンサスを採用
ボディタイプは先代同様、3ドアハッチバックと4ドアセダン、そして5ドアハッチバック「シャトル」及びそのバン仕様の「プロ」がラインナップされ、スタイリングも各ボディとも先代のイメージが色濃く受け継がれました。ボディサイズは全長3,965~4,230mm×全幅1,680~1,690mm×全高1,335~1,495mmで、先代から全長・全幅が拡大されました。
ホイールベースは先代から延長されると共に、全ボディ共通の2,500mmとなりました。サスペンション形式は、先代のフロント:ストラット式/リア:トレーリングリンク式から4輪ダブルウィッシュボーン式に変更されました。駆動方式は先代同様、FFとリアルタイム4WDと称するオンデマンド型4WDが設定されました。
ホンダ シビックのCM
エンジンは最終的に6種類に
エンジンは当初、1.3L直4SOHCシングルキャブレター仕様のD13B型、1.5L直4SOHCシングルキャブレター仕様及びデュアルキャブレター仕様のD15B型、1.6L直4SOHC PGM-IG仕様のB16A型、同DOHC PGM-FI仕様のZC型の5種類が用意されました。トランスミッションは、それぞれに5速MTと電子制御ロックアップ機構付4速トルコン式ATが設定されました。
最高出力/最大トルクは、D13B型が82ps/10.6kgm、D15B型シングルキャブ仕様が91ps/12.1kgm、同デュアルキャブ仕様MT車用が105ps/13.2kgm、同AT車用が100ps/12.8kgm、B16A型が120ps/14.5kgm、ZC型が130ps/14.7kgmでした。当初のグレード体系は、3ドアハッチバックには1.3Lエンジン搭載の23U/23L/23R、1.5Lエンジン搭載の25R/25X、1.6Lエンジン搭載のSi/Siエクストラがラインナップされました。
又、セダンは1.5Lエンジン搭載の35U/35M/35X/35Xエクストラ/RTX/RTXエクストラ、1.6Lエンジン搭載の36i/RTi、シャトルは1.5Lエンジン搭載の55X/55Xエクストラ/RTX/RTXエクストラ、1.6Lエンジン搭載の56i/RTiのラインナップとなっていました。一方、プロは1.3Lエンジンを搭載し、グレード名無しのモノグレード設定でした。
そして1988年8月の一部改良により、ABS装着車の設定やATの改良、グレード体系の一部見直しなどが行われました。次いで1989年9月のマイナーチェンジでは、エクステリアデザインの変更やグレード体系の見直しが行われると共に、3ドアハッチバックにDOHC VTEC仕様のB16A型エンジン(最高出力160ps/最大トルク15.5kgm)を搭載するスポーティグレードSiR/SiRⅡが追加されました。
そして1991年9月にフルモデルチェンジが実施され、5代目モデルに移行しました。
先代モデル:3代目シビック
後継モデル:5代目シビック