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日産 スカイライン (7代目 R31 1985-1990):4輪操舵システムやカードエントリーシステムを採用

日産 スカイライン GT セダン1985

初代モデルがプリンス自動車より1957年4月にリリースされた中型乗用車「スカイライン」は、1985年8月に4年ぶり6度目のフルモデルチェンジを受け、7代目R31型に移行しました。4輪操舵システム「HICAS」装着車の設定やカードエントリーシステムの採用など、ハイテク化が推し進められたモデルでした。

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4ドアハードトップを新設定

ボディタイプは、当初は4ドアセダンと新設定された4ドアハードトップの2タイプのラインナップでした。スタイリングは、直線基調のシャープなボディラインやウェッジシェイプのフォルムが踏襲されました。ボディ・ディメンションは全長4,620~4,660mm×全幅1,675~1,690mm×全高1,385~1,390mm、ホイールベース2,615mmで、先代から全長・全幅が若干拡大されました。

日産 スカイライン GT セダン1985

駆動方式はFRを踏襲し、エンジンは1.8L直4SOHC NAのCA18S型(最高出力100ps)、2L直6SOHC NAのRB20E型(最高出力130ps)、同ターボのRB20ET型(最高出力170ps)、2L直6DOHC NAのRB20DE型(最高出力165ps)、同ターボのRB20DET型(最高出力210ps)のガソリン5種類と、2.8L直6SOHCディーゼルNAのRD28型が用意されました(※数値はいずれもグロス値)。

日産 スカイライン GT セダン1985

2ドアクーペとワゴンを追加

組み合わせられるトランスミッションは、5速MTまたは4速トルコン式ATでした。また、サスペンション形式はフロントは全車マクファーソンストラット式で、リアは2L車にはセミトレーリングアーム独立懸架式が、1.8L車には5リンク・リジッド式が採用されました。その後翌1986年1月に5ドアステーションワゴンが、追って5月に2ドアスポーツクーペの「GTS」シリーズが追加されました。

日産 スカイライン GTターボ ワゴン1986

さらに同年9月には、4ドアハードトップにもGTSシリーズが設定されました。次いで1987年2月、2ドアスポーツクーペに1000台限定モデル「GTSツインカム24VターボNISMO」が設定されました。追って同年8月にマイナーチェンジが実施され、4ドア車のフロントマスクが2ドアスポーツクーペと共通の意匠に変更されるとともに、プロジェクターヘッドランプが採用されました。

限定生産の高性能モデルを追加

日産 スカイライン GTS-R 1987

同時に、固定式の大型スポイラーが備わるクーペボディに、RB20DET型エンジンをネット値210psまでチューニングして搭載するグループAホモロゲーションモデル「GTS-R」が800台限定で発売されました。さらにこの年、トミーカイラより、輸出仕様車に搭載される3L直6DOHCのRB30型エンジンを最高出力240psまでチューニングして搭載するコンプリートカー「M30」が発売されました。

日産 スカイライン GTS-R 1987

続いて翌1988年5月には、GT-Sをベースに日産系列会社のオーテックジャパンがエンジンや足回りのチューニングを施した200台限定モデル「GTSオーテックバージョン」がリリースされました。そして1989年5月にフルモデルチェンジが実施され、8代目R32型に移行しました。

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