ホンダ シビックの新車購入に必要な情報を完全ガイド。シビックの値引き情報や納期、見積もり例、競合車種、シビックの長所・欠点など購入前に気になる情報だけでなく、実燃費、リセールバリューなど購入後の情報を記載しています。
そして、値引きやリセールバリューなどを基にシビックのお買い得度を総合評価しています。
- ホンダ シビックはどんなクルマ?
- シビックの新車値引き相場と交渉法
- シビックの納期:少し長い
- シビックの値引き/納期がわかったら次にすべき事
- シビックのグレード別 新車価格
- シビックのグレード選び
- シビックのおすすめグレード
- シビック 値引き込み乗り出し価格の見積書
- シビックのWLTCモード燃費と実燃費
- シビックのリセールバリュー:2.5 (5段階評価)
- シビックのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
- シビックの値引き交渉に使う競合車
- シビックの値引き交渉に適した時間帯や時期
- シビック値引き交渉の流れ
- 値引き以外でシビックを安く買う
- シビックの長所/メリット
- シビックの欠点/デメリット
- シビックの値引きとリセールバリュー込の総合評価:3.0 (5段階評価)
ホンダ シビックはどんなクルマ?
ホンダのCセグメントカー「シビック」は、1972年の発売からホンダの基幹車種として北米、欧州をはじめ世界戦略車としてモデルチェンジが繰り返されてきました。
ただ、日本市場においてはミニバン、軽自動車、SUVに人気が移行し、ベーシックなセダン・ハッチバックが苦戦を強いられる状況にあり、シビックはラインナップから消えている時期もありました。
そして2021年9月、11代目にフルモデルチェンジされたシビックが発売。10代目と同様に1.5L直4ターボエンジンを搭載する5ドアハッチバックスタイルで、トランスミッションはCVTと6MTが用意されています。
シビックの新車値引き相場と交渉法
シビックの値引き相場
値引き交渉の深さ | 値引きの目安 |
特に値引き交渉をしない | ~3万円 |
競合を絡ませて値引き交渉 | 5~14万円 |
限界値引き交渉・オプション多数 | 15~25万円 |
シビックの値引き難易度:C(A:甘い~E:渋い)
フルモデルチェンジから期間も経過しシビックはそれなりに値引きを引き出しやすい状況になってきました。
シビック値引き交渉法1:ライバルとどちらにするか迷っている事を伝える
「シビック以外にも他の車種と迷っている」事を伝えましょう。事前にライバル車種の乗り出し価格の見積もりを取り、「値引き条件が良くなかったらライバルに取られてしまう」という印象をホンダの営業マンに与えましょう。また、同時にライバル車種の納期も確認し、本命車種の納期の方が長かったら場合には交渉材料として使いましょう。ただし、半導体不足の影響により生産の混乱が継続していますので、過度な値引き交渉はかえって逆効果となるかもしれないので気を付けましょう。
シビック値引き交渉法2:異なる販売店で競合させる
シビックはホンダの全販売店で販売しています。販売会社は近接地域に複数あり、「ホンダカーズ横浜」「ホンダカーズ中央神奈川」など異なっている場合が多く、同じシビックを扱っていてもライバルの関係にあります。また、販売会社が違うと事前注文数や受注可能台数も違うので納期が変わ場合があるので、乗り出し価格についても確認しておきましょう。
異なる系列のホンダ販売店で見積もりを取り、シビックの大きな値引きを引き出しましょう。
シビック値引き交渉法3:下取り車の価格を事前に把握
シビックをディーラーに見に行くと「査定をしましょうか?」と下取り査定を持ち掛けられます。そして「今日決めて頂けるなら…」と思わぬ大きな値引きが出る事もあります。しかし、そんな甘い提案には罠が潜んでいる事も。
ディーラーは下取り車の売却で得られる利益をあらかじめ見込んで車両値引きに折り込むケースも少なくありません。「ナビクル」などスマホやPCで簡単に査定額が分かるサービスを利用して、クルマをディーラーに行く前に今持っている車の査定額を把握しておきましょう。
シビック値引き交渉法4:必要書類はあらかじめ準備する
値引き交渉が最終段階に入ったら、印鑑証明や実印を準備して最後の一押しに臨みましょう。「あと1万円引いてくれたら今日契約します」(1万円未満の端数カットやガソリン満タンなど)というように、契約に必要な書類と印鑑を持参する事で「今日決めてくれるならOKです」という最後の値引きを引き出して、少しでも乗り出し価格を下げましょう。
シビックの納期:少し長い
シビックの納期はどのくらい?
- シビックの納期:1ヵ月~2ヵ月
シビックはフルモデルチェンジから期間も経過し納期は標準的になってきました。
シビックの納期を早めるコツ1:人気グレード/色を選ぶ
ディーラーは納期の長い人気車を出来るだけ早く納車できるよう、シビックの売れ筋グレードを前もってメーカーに発注している場合があります。そういった車両なら一般的な納期よりも早まるだけでなく、値引き額も緩くなり乗り出し価格が下がる場合があるので確認してみましょう。
「どうしても、シビックのこのグレードが良い!」というこだわりがあれば別ですが、そうでない場合はディーラーにシビックの納車の早い車両がないか確認しましょう。
シビックの納期を早めるコツ2:キャンセル車を狙う
シビックに限らず納期が長かった場合、契約をしても納車待ちの間に状況が変わりキャンセルする人もいます。
「実はシビックのキャンセルが1台出ました。納期は1か月です。値引きも頑張ります!」といった情報に遭遇する事もありますので営業マンにマメに連絡してみるのも一つの方法です。
シビックの納期を早めるコツ3:新古車を狙う
シビックのように納期が長くなっている状況でも、中古車市場には走行距離数kmや数百kmの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が出回っています。
「今のクルマの車検が切れる」、「どうしても〇月までにシビックが必要」という場合には新古車を探してみるのも良いでしょう。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば納期に悩まされる事もなく、希望していたオプションが既に装着されていれば社外オプションを後付けする手間もなく、乗り出し価格も安くなり値引き交渉が苦手な人にもおすすめです。
シビックの値引き/納期がわかったら次にすべき事
「ホンダ シビックの値引き相場と納期がわかった!すぐに商談に行く!」。しかし、焦りは禁物。商談を始める前に、今乗っている車の一括査定が必須です。
自分の車の相場を把握せずに値引き交渉に入ると、シビックの魅力と「すぐ決めて頂ければ値引きを…」「納期の短い車両が1台だけあります」という甘い誘いに負け、下取り額に対してルーズになってしまい、買換え全体では損をする事になります。
まずは「ナビクル」など、ネットで今すぐ簡単にできる「一括査定サービス」を使ってみましょう。複数社に査定してもらうと査定の差額は【18万円】となる事もあります。→そんなに違うの?買取り額の【差額事例集】
「ナビクル」なら数項目の入力が完了するとすぐに相場がわかります。→愛車の買取り相場をすぐに調べる シビックを見に行って値引き交渉を始める前に、愛車の買い取り相場を調べておくのが失敗を防ぐ大きなポイントです。
シビックのグレード別 新車価格
ガソリン (1.5L直噴VTEC TURBO、FF)
グレード | AT(無段変速) | 6MT |
LX | 3,448,500円 | – |
EX | 3,798,300円 | – |
RS | – | 4,198,700円 |
e:HEV (モーター+2.0Lガソリン、FF)
グレード | オートマチック | 6MT |
e:HEV LX | 3,998,500円 | – |
e:HEV EX | 4,307,600円 | – |
※価格は2024年10月1日現在のメーカー小売希望価格(消費税10%込)です。最新の価格はメーカー公式HP、またはディーラーでご確認下さい。
シビックのグレード選び
シビックのパワートレイン
パワーユニットは1.5L直4ターボ、e:HEV (モーター+2.0Lガソリン)の2種類となっています。
トランスミッションは基本的にオートマチックでRSのみ6MTとなっています。駆動は全てFFで4WDの設定はありません。
シビックのグレード構成
シビックのグレード構成は標準グレード「LX」、上級グレード「EX」の2グレードに加え、ガソリン車にはスポーティな「RS」があります。
シビックのおすすめグレード
シビックのおすすめグレードは装備の充実した「EX(ガソリン,FF)」になります。
シビック 値引き込み乗り出し価格の見積書
おススメグレードの「シビック EX(ガソリン,FF)」に以下の装備を選択した乗り出し価格の事例です。
- フロアカーペットマット プレミアム:52,800円
車両本体 | ¥3,798,300 |
ディーラーオプション | ¥54,780 |
自動車税(11月登録) | ¥10,100 |
自動車税環境性能割 | ¥93,200 |
自動車重量税 | ¥36,900 |
自賠責保険(37か月) | ¥24,190 |
手続き費用 | ¥47,300 |
預かり法定費用 | ¥6,400 |
リサイクル費用 | ¥18,510 |
合計(乗り出し価格) | ¥4,089,680 |
値引き(標準的な値引き交渉) | ▲¥109,680 |
値引き込みの乗り出し価格 | ¥3,980,000 |
フロアマットのみのベーシックなオプションを装備した価格は上記となります。標準的な値引き交渉で10万円と端数をカットしてもらった場合、「シビック EX(ガソリン,FF)」の値引き込みの乗り出し価格(支払い総額)は398万円となります。
(見積りは2024年10月1日時点)
シビックのWLTCモード燃費と実燃費
シビックのWLTCモード燃費 (km/L)
走行シーン | CVT | 6MT |
総合 | 16.3 | 16.3 |
市街地モード | 11.7 | 12.2 |
郊外モード | 17.1 | 16.6 |
高速モード | 18.9 | 18.8 |
シビックの実燃費
シビックの実燃費は、どの程度スポーツドライビングを楽しむかによりますが、おおむねWLTCモード燃費の-20%程度が実燃費の目安となります。
CVT車は市街地走行メインであれば実燃費は10km/L程度となります。1.5L直4ターボの燃費はおおよそ2.0L自然吸気エンジンと同等です。高速道路など流れの良い場面でアクセルをあまり開かない走行を心掛ければ、ターボによる加給があまりされずにダウンサイジングターボらしい低燃費性能を発揮できます。
一方で、6MT車はをマニュアルトランスミッション活かして積極的にエンジン回転を上げるスポーツドライビングを楽しめば、当たり前ですが大量にガソリンを消費しますので、上記のような燃費より大幅に悪化しますので運転次第となります。
シビックのリセールバリュー:2.5 (5段階評価)
シビックの属するCセグメント・ハッチバック市場は世界的には人気セグメントですが、日本国内では人気がなく、ノアやステップワゴンのミディアムミニバンなどと比べると中古車市場でも人気がありません。
シビックのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
2021年9月3日 11代目シビックにフルモデルチェンジ
2022年内 e:HEVとシビック TYPE Rを発売予定
ホンダは2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」を搭載したハイブリッドモデルの新型シビックと、新型「シビック TYPE R」の発売を2022年に予定しているとアナウンスしています。
シビックの値引き交渉に使う競合車
ホンダ シビックの値引き交渉をして安く購入する為には、前もって競合車種の乗り出し価格の見積もりを取っておきましょう。競合車種とポイントは以下の通りです。
トヨタ カローラスポーツ
2018年6月に発売されたカローラスポーツが競合となります。オーリスのモデルチェンジのタイミングで名称をカローラブランドに戻し、国内でのカローラブランドの挽回を図っています。1.2L直4ターボと1.8L直4+モーターのハイブリッドを設定しており、トヨタが推進する次世代車両通信技術「コネクティッド」採用の1号車となっています。
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マツダ3 (MAZDA3)
ヨーロッパでの評価が高いマツダ MAZDA3がライバルと言えます。
MAZDA3はそのマツダの中でも世界的に中核の存在となっており、高い質感だけでなく、豊富なパワートレインの選択肢など、魅力的な一台です。世界的には人気車種であるものの、国内における販売台数は今一つ。モデルライフ初期なので値引きは厳しめですが、シビックとの競合によってしっかりと交渉しましょう。
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スバル インプレッサ スポーツ/セダン
2016年10月にフルモデルチェンジを実施、2016年のカーオブザイヤーを受賞したインプレッサが同クラスの競合と言えます。
堅実な造りと国内メーカー独自の水平対向エンジンでスバルらしい個性的なモデルとなっています。新世代プラットフォームをベースとしたスバル渾身の開発で、非常に質感の高い走行性能を誇ります。フルモデルチェンジ直後で、先代インプレッサに設定されていたハイブリッドは一旦ラインナップから姿を消しました。
インプレッサの見積もりを利用して、シビックの値引きを引き出すのも有効な手段と言えます。
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競合車を使ってシビックの値引き交渉を
ホンダ シビックの値引きを引き出すにあたっては、上記のトヨタ カローラスポーツ、マツダ3 (MAZDA3)、スバル インプレッサの乗り出し価格の見積書を事前に入手してから臨みましょう。また、納期の違いについても確認しておきましょう。他社ライバル車種や同じクラスの車種の見積もりを比較する事で、購入に対する本気度も伝わり、ホンダ シビックの値引きを引き出し易くなります。
シビックの値引き交渉に適した時間帯や時期
試乗の為の訪問やカタログをもらいに行く時はあまり気にしなくても良いですが、値引き交渉を進める際には出来るだけ混雑している時間帯は避けましょう。
土日の昼間は、試乗希望の人や車検、オイル交換などのメンテナンスの為にディーラーを訪れる人が多く、営業マンも不足気味となりジックリと値引き交渉するには不向きな時間帯です。
平日の閉店2時間前
シビックのどのグレードにするか、オプションは何を装着するかなどが決まっておらず、営業マンの意見を聞きながらジックリと値引き交渉をしたい人は、平日の夕方から閉店近い時間帯がおすすめです。平日の夕方は土日と比べるとお客さんも少なく、比較的じっくりと商談ができます。また、納期や乗り出し価格がどうなっているか最新情報ついても忘れずに確認しましょう。
すでに来店した事があり担当営業マンが決まっている場合は、不在の場合もあるので事前に電話でアポイントを取りましょう。
日曜の夕方、閉店1~2時間前
平日に時間を取りにくい人は、日中の混雑が収まってきた日曜の閉店間際の時間帯もおすすめです。ジックリ交渉するにはやや不向きではありますが、1週間の締めという事もあり、週間での販売目標を達成する為に値引き額の店長決済が緩む事も期待できます。
「今日中に決めてもらえるなら○○円で!」という大幅値引きが出やすい時間帯です。
月間目標の追い込みを狙って月末近くに
ディーラーは月単位で販売目標計画を立てていますので、目標達成の為に月末はいつもより値引きが期待できます。「あと1~2台で月間目標を達成する!」という時に遭遇すれば大きな値引きを引き出せるかもしれません。
ただし、月間目標を既に達成している場合や、新車セールスが好調な時など、あまり積極的にならないケースもあります。また、昨今では新車の納期が長期化しているので強気の値引き交渉は禁物です。各ディーラー側の販売状況によりますので、一概に月末が値引きに最適とは言えません。
決算期の追い込み販売を狙って3月/9月末に
販売会社の多くは1年間の決算が3月末となっており、年間目標達成の為に3月は最後の追い込み行ないます。その為、決算最終月となる3月は大きな値引きを提示してもらえるチャンスとも言えます。ただし、短期間に注文台数が増加するので、1週間結論を伸ばして再訪問すると納期や値引き条件変わっているという事もあるので注意が必要です。
また、9月末は半期決算となり3月ほどではないものの平常月よりも値引きを引き出しやすい傾向にあります。
シビック値引き交渉の流れ
しっかりとシビックの値引き交渉を進めるためには、しっかりとした下準備が必要です。準備をせずに実際にディーラーでシビックに試乗し、クルマを見ながら商談を始めると、その場の雰囲気に飲まれ、ついつい値引き条件や納期の長さよりも購入したいという気持ちに流され、契約後に後悔する事になります。
シビック値引き交渉の前準備
ディーラーで値引き交渉を始める前に、メーカー公式サイトでシビックの乗り出し価格の見積もりシミュレーションをしておきましょう。車両本体価格だけを見て安いと思っても、希望の色がオプション価格だったり、色んなオプションを装着し、税金などの諸費用を入れると当初思っていたよりも高くなります。また、上述の納期をもとに車検前に間に合うか、もう一度車検を取る必要があるかなども確認しましょう。
同時にネットで今乗っているクルマの買取相場を調べておきましょう。実際にクルマの状態(キズや汚れ具合など)によって金額が異なるので、この段階ではあくまでも参考程度となります。
1回目の値引き交渉
1回目の値引き交渉は、お互いの様子の探りあいとも言えます。この段階では営業マンの「売りたさ」を確認しましょう。初期段階では「シビックが本命で他は考えられない」というような意思は伝えず、「車を買い替える気持ちはあるけど、まだシビックが大本命とは言えない…」と「条件が良ければ買っても良い」と伝える程度です。まずはシビックの試乗をして、乗り出し価格の見積書をもらいましょう。同時に納期はどの程度か、装着するメーカーオプションによって納期に違いが出るかなども確認しましょう。
この時点で提示される値引き額は1万円以下のカットや、数万円、もしくは0円など非常に少ない事が多いです。これはいきなり大きな金額を提示すると、簡単に値引きに応じると思われる事を防ぐためです。
時間があれば今乗っているクルマの下取り査定もしてもらいましょう。事前に「ナビクル」などネットでの買取査定サービスを利用して相場を調べておく事で、下取り査定額が妥当なのか、低いのかの判断がしやすくなります。
競合車種の試乗、見積もりを済ませる
シビックの競合となる車種の試乗を行ない、乗り出し価格の見積もりをもらいましょう。シビックの値引き交渉と並行して何度も足を運べるならベストですが、時間があまりない場合は「シビックが本命で」と伝えた上で、「出来るだけ本気の値引き額が知りたいです」と言って、最初のお付き合い程度ではない金額を引き出しましょう。また、併せて競合車の納期見込みも確認しておきましょう。
2回目以降の値引き交渉
- 今乗っているクルマの買取り相場を把握(ナビクルなど)
- ディーラーでの下取り査定額
- シビックの見積もり
- 競合車種の値引き込み乗り出し価格の見積書
ここまでの材料が揃ったら本気の交渉開始です。値引き額は大きい方が良いとみんなが思いますが、ある程度自分としての合格ラインを決めましょう。
今のクルマの車検やシビックの納期などによって何度くらい商談を重ねるべきかは人によるかと思いますが、必ずしも値引き交渉の回数が多い方が良いという訳ではありません。
シビックの値引き交渉で気を付ける点
シビックの値引き交渉に熱心になり過ぎて、ディーラーの営業マンを長時間拘束し過ぎたり、無理に自分の希望条件を押し付け過ぎたりするのは禁物です。いざ契約が決まった後は営業マンはあなたの担当者となり、納車までの準備や納車後のアフターケアの担当窓口となります。
値引き交渉はあくまでもディーラーとのお付き合いの入り口です。コロナを発端として部品供給不足から納期の長期化が慢性化しており、今は値引き額の大きさよりも納期の早期化が大事な状況が続いています。車を購入してから数年に渡るお付き合いとなる事を忘れず、節度のある値引き交渉を心掛けましょう。
値引き以外でシビックを安く買う
オプションは社外品にする
シビックの見積もりを取る際、特に疑問を感じることなく必要なオプションを選択して見積もりを作成すると思いますが、ナビやフロアマットなど人気のあるディーラーオプションの多くはディーラーで買わずにオートバックスなどのカーショップや楽天、アマゾンなどの通販で購入すると非常に安く買う事が出来ます。また、オプション品の種類によっては生産が追いついておらず納期の遅れに繋がる場合もあります。
オプション品をディーラーで装着しない事によって、シビックの値引き額は若干下がりますが、ディーラーオプションと社外品の差額によってトータルの乗り出し価格は安くなります。
社外品にすると安いオプション品の代表例
- ナビゲーション
- ETC車載器
- ドライブレコーダー
- フロアマット
- アルミホイール
今乗っているクルマを最大限高く売る
ディーラーにシビックを見に行くと「査定しておきましょうか?」と声を掛けられます。ディーラーは下取り車の販売で利益を取りますので、ディーラーが絶対に損をしない低めの査定額を付ける事が一般的です。そして下取り車の査定で確保した利益幅から値引き額を上積みします。
今乗っているクルマの価値を知らずにディーラー査定だけを受けてしまうと、査定額が高いのか安いのか分からないままクルマを手放すことになります。それを避けるためにはスマホやPCから簡単に買い取り専門店の査定を受けられる「ナビクル」などの一括査定サービスを利用しましょう
シビックの新古車/未使用車を買う
販売台数が極端に少ないスポーツカーや発売から間もない特別仕様車などを除き、中古車市場には走行距離数キロや数百キロの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が多く出回っています。
「今のクルマの車検がもうすぐ切れる」、「どうしても〇月までにシビックが必要」という場合には新古車の購入を検討するのも一つの手段です。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば、納期の遅れに悩まされる事もありません。税金や納車費用など諸費用が新車と異なりますので、乗り出し価格で比較しましょう。
プレミアがつくような稀少車を除き中古車店で販売されている段階で新車より安くなっており、ディーラーでの値引き交渉が苦手という方にもおすすめです。
残価設定ローンでシビックを買う
残価設定ローンとは、3年後や5年後のシビックの価値をメーカーが算出し、3年後や5年後にシビックを引き取る事を前提として組むローンの事です。
例えば見積もり総額が400万円、3年後のシビックの価値が220万円の場合、180万円を3年ローンで支払うという仕組みです。3年後の価値を引いてローンを組むので月々のローン支払い額は少なくなります。3年経過後はシビックを返却するか、残債を支払って乗り続けるかを選択する事ができます。
一括払いや一般的なローンのように、残価設定ローンを利用する際にも車両の値引きは可能で、納期にも特に差はありません。
シビックの長所/メリット
世界戦略車としての完成度の高さ
今の日本では人気のないシビックですが、世界的にはベストセラーとなっている世界戦略車であり、しっかりとした開発がなされており、目立った欠点のない完成度の高いクルマとなっています。
シビックの欠点/デメリット
価格はやや割高
装備内容や現在の車格の違いはありますが、カローラはエントリーモデルが約200万円からで、7人乗りのステップワゴンも300万円強の価格から設定されており、シビックは割高感があります。
シビックの値引きとリセールバリュー込の総合評価:3.0 (5段階評価)
日本では位置付けが中途半端に
世界的なSUV人気、そして国内ではミニバン、軽自動車への人気偏重で、セダンは高級車市場では生き残っているものの、ミドルサイズ以下ではセダン/ハッチバックは瀕死ともいえる状況が続いています。
特に日本市場向けのミニバンは走行性能が年々アップし、居住性の代わりに乗り心地や静粛性を我慢する存在ではなくなってきました。メーカーとしても日本市場のみに専用車種を開発し続けるのは採算性から厳しい一方で、だからと言ってセダン/ハッチバックを出しても売れないという我慢比べになっています。
今回のシビックは、月間1,000台とかなり国内販売目標を絞って計画されています。先代モデルは2,000台/月の計画でしたが未達に終わり、さらに下方修正されています。2022年から2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イー エイチ イー ブイ)」を搭載したハイブリッドモデルと、「シビック TYPE R」のが発売され、巻き返しを図っています。
総評としてはクルマとしての出来は良いものの、カローラやステップワゴンと比較すると価格設定が高く、リセールバリューも期待値が低い事から、根っからのシビックファン以外にはおすすめしづらい状況です。