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ホンダ シビック (3代目 1983-1987):切り落としたようなリアが印象的だったワンダーシビック [AG/AH/AJ/AK/AT]

ホンダ シビック Si 1984

ホンダ シビック Si 1984

1972年に本田技研工業初の本格的な世界戦略車としてデビューしたコンパクトカー「シビック」は、1983年9月に4年ぶり2度目のフルモデルチェジを受け、通称「ワンダーシビック」と呼ばれる3代目モデルに移行しました。独自のM・M(マン・マキシマム・メカ・ミニマム)思想が取り入れられると共に、ボディごとに異なるプラットフォームを採用し明確な差別化が行われました。

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5ドア車にはサブネームを付加

ボディタイプはまず3ドアハッチバックがリリースされ、翌10月に4ドアセダンと「シャトル」のサブネームが付加された5ドアハッチバックが、更に11月にシャトルと共通のボディを持つバン「プロ」が加わりました。スタイリングはボディごとに大きく異なるデザインが採用された他、それぞれ先代に対し大幅なイメージチェンジと共に空力特性の改善が図られました。

ホンダ シビック HB 1983

ホンダ シビック HB 1983

ボディサイズは全長3,810~4,145mm×全幅1,630~1,645mm×全高1,340~1,490mmで、各ボディとも先代から一回り拡大されました。又、ホイールベースも先代より長い2,380~2,450mmに設定されました。サスペンション形式は従来の4輪ストラット式に対し、リアがトレーリングリンク式に変更されました。駆動方式はFFを踏襲し、エンジンは新世代のユニットに置換されました。

ホンダ シビック Si 1984

ホンダ シビック Si 1984

用意されたのは1.3L直4SOHCキャブレター仕様のEV型と、1.5L直4SOHCキャブレター仕様及びPGM-FI仕様のEW型で、最高出力/最大トルクはそれぞれ80ps/11.3kgm、90ps/12.8kgm、100ps/13.2kgmでした。トランスミッションは先代同様、4速/5速MTと3速トルコン式AT「ホンダマチック」が設定されました。

ホンダ シビック シャトル 1983

ホンダ シビック シャトル 1983

グレード体系は、3ドアハッチバックが1.3Lエンジン搭載の23U/23E/23L、1.5Lキャブレターエンジン搭載の25M/25R、同PGM-FIエンジン搭載の25i、セダンが1.3Lエンジン搭載の33U/33L、1.5Lキャブレターエンジン搭載の35M/35G、同PGM-FIエンジン搭載の35i、シャトルが1.3Lエンジン搭載の53U、1.5Lキャブレターエンジン搭載の55M/55J/55G、同PGM-FIエンジン搭載の55iのラインナップでした。

ホンダ シビックのCM

スポーツグレードを追加

ホンダ シビック セダン 1983

ホンダ シビック セダン 1983

そして1984年11月、3ドアハッチバックに1.6L直4DOHC PGM-FI仕様のZC型エンジン(最高出力135ps/最大トルク15.5kgm)を搭載し専用の内外装や足回りなどが備わるスポーツグレード「Si」が、シャトルに1.5Lキャブレターエンジンを搭載するパートタイム4WDモデル「4WD」が追加されました。次いで1985年2月には、セダンにもSiが設定されました。

ホンダ シビック シャトル 1983

ホンダ シビック シャトル 1983

続いて同年9月にマイナーチェンジが実施され、内外装の一部変更と共にATが1.3Lはロックアップ機構付3速に、1.4Lはロックアップ機構付4速に改良されました。次いで1986年9月、シャトル・4WDがオンデマンド式4WDシステム採用の「リアルタイム4WD」に切り替えられました。そして1987年9月にフルモデルチェンジが実施され、4代目モデルに移行しました。

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