本田技研工業は1989年9月、ミディアムモデル「アコード」を通算4代目にフルモデルチェンジすると同時に、同車とプレミアムモデル「レジェンド」との間を埋めるアッパーミドルモデル「アコードインスパイア」及びその姉妹車種となる3代目「ビガー」を発売しました。メカニズム面での特徴は、直列5気筒エンジンやFFミッドシップ方式の採用にありました。
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4ドアピラードハードトップボディを採用
ボディタイプは4ドアピラードハードトップのみの設定で、スタイリングはアコードの流れを汲みながらも、ラウンドしたリアウィンドウの採用などにより差別化が図られました。初期型のボディサイズは全長4,690mm×全幅1,695mm×全高1,355mmで、アコードに対し全長が10mm長く全高が35mm低いディメンションとなり、ホイールベースは85mm長い2,805mmに設定されました。
サスペンション形式は、アコードと同様に4輪ダブルウィッシュボーン式が採用されました。エンジンはアコードと異なり、2L直5SOHCのG20A型(最高出力160ps/最大トルク19kgm)が搭載され、5速MT又は4速トルコン式ATと組み合わせられました。アコードインスパイアのグレード体系は、下から「AZ-i」「AG-i」「AX-i」がラインナップされました。
一方ビガーは、「タイプN」「タイプE」「タイプW」「タイプX」のラインナップでした。そして同年11月、ビガーに特別仕様車「Sリミテッド」が設定されました。次いで1991年5月、ビガーに新グレード「タイプW Sリミテッド」が追加された一方タイプEが廃止になり、追って同年9月にはアコードインスパイアに特別仕様車「リミテッド」が設定されました。
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3ナンバーボディ車を追加
次いで1992年1月、アコードインスパイアの上級モデルとして、全長4,830mm×全幅1,775mm×全高1,375mmの3ナンバーボディを採用する「インスパイア」が追加されると同時に、ビガーが全車同ボディに切り替えられました。搭載されたエンジンは、G20A型の改良型(最高出力165ps/最大トルク19kgm)と2.5L直4SOHCのG25A型(最高出力190ps/最大トルク24.2kgm)でした。
トランスミッションは4速トルコン式ATの他、ビガー2L車のみに5速MTが設定されました。グレード体系は、インスパイアが下から「20Gi」「25Gi」「25Giスーパーサウンド」「25Xi」「25エクスクルージブ」、ビガーが「20G」「タイプW」「25W」「25S」「25X」「25XS」のラインナップでした。
追って同年4月、2Lエンジン搭載の特別仕様車としてアコードインスパイアに「スペシャルエディション」が、ビガーに「プレステージ5」が設定されました。次いで同年10月にビガー・タイプWが廃止され、翌1993年2月には2.5Lエンジン搭載の特別仕様車としてアコードインスパイアに「F-ステージ」が、ビガーに「スーパープレステージ」が設定されました。
更に2.5Lエンジン搭載の特別仕様車として、同年10月ビガーに「25Sリミテッド」が、翌1994年1月インスパイアに「グランドステージ」が、ビガーに「スーパープレステージLX」が設定されました。そして1995年2月、インスパイアにフルモデルチェンジが実施され2代目モデルに移行すると共に、アコードイスパイアは廃止されました。同時に、姉妹車種としてビガーに代わり「セイバー」が登場しました。
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