1965年に発売された日産自動車のショーファードリブン「プレジデント」は、2003年10月に通算4代目となるPGF50型が登場しました。先代同様プラットフォームやボディシェルは専用設計されたものではなく、この代ではF50型「シーマ」のコンポーネンツが流用されました。基本コンセプトは先代譲りであったものの、安全装備面での強化が図られました。
新車購入ガイド:【2023最新】セレナの値引き 納期 乗り出し価格
パワートレインを刷新
スタリイリングはシーマと基本的に共通ながら、全長の延長(+65mm)と共に押し出しの効いたフロントグリルの採用により差別化が図られていました。ボディサイズは全長5,060mm×全幅1,845mm×全高1,500mmで、先代との比較では全長は短縮され、全幅・全高は拡大されました。ホイールベースはシーマと共通の2,870mmで、全長同様に先代からは短縮されました。
又、車両重量は1,870~1,890kgで先代よりも軽量化されました。駆動方式はFRを踏襲、サスペンション型式は先代の4輪マルチリンク式から変更され、フロントにストラット式が採用されました。パワートレインも先代から刷新され、シーマにも用意される4.5L V8DOHCのVK45DE型(最高出力280ps/最大トルク46kgm)+マニュアルモード付5速トルコン式ATが搭載されました。
新車購入ガイド:【2023最新】エクストレイルの値引き 納期 乗り出し価格
衝突被害軽減ブレーキを採用
ブレーキは先代ではフロントのみだったベンチレーテッド・ディスク式がリアにも採用されました。安全装備面では、従来のSRSデュアル&サイドエアバッグシステムやトラクションコントロールに加え、新たにSRSカーテンエアバッグシステムや衝突被害軽減ブレーキ「インテリジェントブレーキアシスト」+プリクラッシュシートベルトが採用されました。
又、盗難防止装置としてエンジンイモビライザーやカーアラームが標準装備された他、マルチプロジェクターキセノンヘッドランプや道路状況に応じ照射範囲を自動的に変化させる「アクティブAFS」、後席用多機能コンソールや8インチワイドモニターなども採用されました。グレード体系は「ソブリン」のモノグレード設定が基本で、後席2人掛けの4人乗と後席3人掛けの5人乗が設定されました。
そして2008年2月にシーマと同時にマイナーチェンジが実施され、DVDカーウイングスナビゲーションシステムやETC、本革車検証ケースが標準装備されると共に、ボディカラーに新色が追加されました。同時に、全ボディカラーに細かい擦り傷痕が復元するスクラッチシールド塗装が実施されました。
次いで2009年1月の仕様変更で、安全対策の為フードオーナメントが隆起タイプから埋め込みタイプに変更されました。そして翌2010年6月を持って販売を終了、44年の歴史に終止符が打たれました。
新車購入ガイド:【2023最新】ルークスの値引き 納期 乗り出し価格