1972年に本田技研工業初の本格的な世界戦略車としてデビューしたコンパクトカー「シビック」は、1979年7月に7年ぶりのフルモデルチェジを受け、通称「スーパーシビック」と呼ばれる2代目モデルに移行しました。先代から基本コンセプトを受け継ぎながら、居住性や経済性、走行性能など総合性能に磨きが掛けられたモデルとなりました。
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まずはハッチバックから
ボディタイプは、まず3ドアハッチバック/5ドアハッチバックの2タイプがリリースされました。スタイリングは、先代のイメージを受け継ぎながらもより引き締まったフォルムとなった他、空力特性改善にも注力されました。ボディサイズは全長3,760~3,870mm×全幅1,580mm×全高1,350mmで、先代から一回り拡大されました。又、ホイールベースも先代より長い2,250~2,320mmに設定されました。
サスペンションは形式こそ先代同様の4輪ストラット式ながら、新設計されたものが採用されました。駆動方式はFFを踏襲し、エンジンは1.3L直4SOHC CVCC仕様のEJ型(最高出力68ps/最大トルク10kgm)と、新開発された1.5L直4SOHC 新CVCC仕様のEM型(最高出力80ps・85ps/最大トルク12.3kgm)が用意されました。
トランスミッションは、それぞれに4速/5速MTと2速トルコン式AT「ホンダマチック」が設定されました。インテリアは、クリフカットのインパネや一眼メーターの採用などによりイメージが一新されました。当初のグレード体系は、下から1.3LがSE/GL(3ドアのみ)/GF(5ドアのみ)/LX、1.5L 80ps仕様がSE/CE(3ドアのみ)/CF(5ドアのみ)、同85ps仕様がCX(3ドアのみ)のラインナップでした。
ホンダ シビックのCM
バン/ワゴン/セダンを相次いで追加
そして同年9月、5ドアバンがフルモデルチェンジを受けラインナップに加わりました。ボディサイズは全長3,995mm、全高1,385mmとハッチバックより一回り大きく、リアサスペンションにはリジッド・リーフ式が、エンジンはEJ型(最高出力70ps/最大トルク10.7kgm)が採用されました。更に翌1981年1月には、バンをベースとしたステーションワゴン「カントリー」が追加されました。
バンから全長が90mm延長されると共に木目調の加飾が施されたボディに、80ps仕様のEM型エンジンが搭載されました。次いで同年6月、ハッチバック1.3L車のエンジンが改良型のCVCC-Ⅱ仕様(最高出力72ps/最大トルク11kgm)に置換されると共に、ATがOD付き3速にアップグレードされました。同時に、最上級グレードLXは廃止されました。
追って翌7月にはハッチバック1.5L車及びカントリーのエンジンもCVCC-Ⅱ仕様(スペックは変更なし)に置換されると共に、同じくATがOD付き3速に変更されました。同時に装備の充実化が図られた他ハッチバックのグレード体系が変更され、3ドアはGL/CE/CX、5ドアはGF/CF/EXのラインナップとなりました。
更に同年9月、全長4,090mmの3ボックス型ボディを持つ4ドアセダンがラインナップに加わりました。エンジンはEM型80ps仕様が搭載され、CL/CF/EXの3グレードが用意されました。同時に、3ドアハッチバックにサンルーフが装備される最上級グレードCX-Sが追加されました。次いで1981年10月のマイナーチェンジで、内外装デザインの変更などが実施されました。
続いて1982年9月に再度のマイナーチェンジが実施された後、1983年2月のフルモデルチェンジにより3代目モデルに移行しました。
先代モデル:初代シビック
後継モデル:3代目シビック