プジョーのミニバン「5008」は、2009年11月に欧州での販売が開始され、日本市場には2年以上遅れて2013年2月から導入が開始されました。同社として唯一の3列シート7人乗り仕様のミニバンで、弟分の「3008」よりも一回り大きいボディを持つと共に、開放感溢れる広大な室内スペースや、多彩なシートアレンジによるユーティリティーの高さを特徴とします。
ボディタイプはオールヒンジドアの5ドアハッチバックで、プジョー車に共通する切れ長のヘッドランプや大きなグラスエリアがデザイン上の特徴となっています。ボディサイズは全長4,535mm×全幅1,835mm×全高1,640~1,645mmで、3008と比較すると全長が170mm長く、ホイールベースも120mm長い2,735mmとなっています。車両重量は1,570~1,600kgで、3008よりもやや重くなっています。
エンジンは1.6Lガソリンターボのみを設定
サスペンション形式は、3008と同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式で、駆動方式はFFのみが設定されます。日本仕様のエンジンは、欧州仕様にラインナップされる複数のガソリン/ディーゼルユニットの中から、3008と同様に1.6L直4ガソリンターボ(最高出力156ps/最大トルク24.5kgm)が選択されています。又、トランスミッションも同様に6速トルコン式ATが組み合わせられます。
グレード体系は、標準グレード「プレミアム」と上級グレード「シエロ」の2グレードで、両グレードに3列シート分のサイドエアバッグが備わるSRS6エアバッグシステムやブレーキアシスト、エレクトリックパーキングブレーキ、パーキングをサポートするバックソナー、坂道発進をアシストするヒルスタートアシスタンスなどが標準装備されます。
更に「シエロ」には、大型パノラミックガラスサンルーフやヘッドアップディスプレイ、前車接近警告システムの「ディスタンスアラート」、ステアリング操作連動式ヘッドランプの「バイキセノン・ディレクショナルヘッドランプ」などが装備されます。又、オプション装備として、左右前席ヘッドレスト部分に後席用7インチ液晶ディスプレイが備わる「ビデオパッケージ」が用意されます。
M/Cでイメージを刷新
そして2014年3月にマイナーチェンジを実施し、フロントグリルやバンパー、ヘッドランプなどフロント廻りのデザインが一新された他、ヘッドランプ内にLEDポジションランプが内蔵されました。同時に、新柄のセンターコンソールを採用するなどインテリアも一部変更されました。又、「プレミアム」に運転席ランバーサポートや本革ステアリングホイールが、「シエロ」にカラーヘッドアップディスプレイが装備されました。