ポルシェのクロスオーバーSUV「マカン」は、2013年11月に開催されたロスアンゼルスオートショーで世界初公開され、翌2014年1月に受注を開始、日本では同年11月に実車の公開が行われました。プレミアムSUV「カイエン」の弟分にあたるモデルで、それに類似した基本プロポーションが備わる他、「アウディQ4」とはコンポーネンツの一部を共有する姉妹車的な関係となります。
カイエンより小型軽量なボディ
ボディ形状はカイエンと同様6ライトウィンドウの5ドアハッチバックで、フロントマスクのデザインを含めカイエンをそのまま縮小したような雰囲気が備わります。ボディサイズは全長4,680~4,700mm×全幅1,925mm×全高1,625mmで、カイエンより一回り程小さく、ホイールベースは90mm短い2,805mmとなります。車両重量は1,865~1,925kgで、カイエンよりも200kg以上軽量になっています。
サスペンション形式は、カイエンと同様の前:ダブルウィッシュボーン式/後:マルチリンク式で、駆動方式も同様に全車フルタイム4WDを採用します。日本仕様に用意されるエンジン及びグレードは、2L直4ターボ(最高出力237ps/最大トルク35.7kgm)搭載の「マカン」、3 V6ターボ(最高出力340ps/最大トルク46.9kgm)搭載の「マカンS」、3.6L V6ターボ(最高出力400ps/最大トルク56.1kgm)搭載の「マカンターボ」の3種類となります。
エンジンはいずれもガソリンユニットで、欧州仕様に用意される3L V6ディーゼルターボ(最高出力258ps/最大トルク59.1kgm)搭載の「マカンSディーゼル」は現時点ではラインナップされていません。トランスミッションは、全車7速PDK(DCT)との組み合わせになります。0-100km/h加速タイム及び最高速度は、「マカン」が6.9s/233km/h、「マカンS」が5.4s/254km/h、「マカンターボ」が4.8s/266km/hとなっています。
様々な装備を用意
日本向けマカンの仕様面での特徴として、右及び左ハンドル車が設定されるカイエンなど他のポルシェ車と異なり、全車右ハンドル仕様となる点があげられます。装備面では、オートマチックテールゲートやマルチファンクションステアリングホイールが標準で備わる他、オプション装備として、ハンドリングとスタビリティーを向上させる「PTV Plus」やエアサスペンションなどが用意されます。
その他、死角に存在する車種を検知して車線変更をサポートする「レーンチェンジアシスト」や車線逸脱防止システムの「レーンアシスト」、駐車をサポートする「パークアシスト」や「リアビューカメラ」、4個のカメラにより車両周辺の状況をモニター画面に表示する「サラウンドビュー」など、豊富な安全運転支援システムがオプション設定されます。